- 「TOEIC900はすごいの?」
- 「TOEIC900もってて意味あるの?」
- 「TOEIC900を目指したいけど何をやればよい?」
こんな疑問を持っている方に向けて書いております。
下記の実体験を元に、TOEIC900を取得するメリットと具体的な勉強法をまとめてみました。
- TOEIC250からTOEIC900オーバまで600点以上スコアアップを達成した勉強法
- 海外転職エージェントでTOEIC900オーバの価値を身を持って体験
TOEIC900のレベル
文部科学省作成の対照表によると、TOEIC900はCEFR(ヨーロッパで外国語学習者のレベルをはかるガイドライン)のB2からC1レベルに該当します。
CEFRが定めるB2からC1レベルを下記のとおりシンプルにまとめてみました。
熟練した言語使用者 | C2 | 聞く、読む内容をすべて容易に理解できる。インプット情報から、自然で流暢かつ正確に自己表現ができる。 |
C1 | 多様な種類の高度な内容の長文理解をし含意まで正確に把握できる。学問や仕事上、英語を柔軟かつ効果的に用い、複雑な話題について明確で、論理的な文章を作ることができる。 | |
自立した言語使用者 | B2 | 自分の専門分野の議論も含め、話の抽象度に関係なく内容理解ができる。母語話者と緊張せずに普通にやりとりができる。幅広い話題について詳細な文章を作ることができる。 |
B1 | 仕事、学校、娯楽など身近な話題については内容を理解できる。身近な話題であれば、筋の通った簡単な文章を作ることができる。 | |
熟練した言語使用者 | A2 | 基本的な個人や家族情報、地元に関する情報や日常的に使われている表現が理解できる。 |
A1 | 相手がゆっくりとはっきりと話をすれば、欲求を満足させるための、基本的な日常的表現であれば理解し、受け答えもできる。 |
実際に外資系でネイティブスピーカーとのビジネス英会話とのコミュニケーションを元に、TOEIC900のレベルをみていきます。
TOEIC900のリスニングレベル
東南アジア(インド人、シンガポール人)の方とのコミュニケーション上はほぼすべての内容を理解することができます。
一方で、ネイティブスピーカーともなると7割~8割とやや理解できたといえる割合が減ります。
特に、ネイティブスピーカーにも個人ごとに独特なイントネーションがある人の英語は理解できないことが多くなります。
ひどいときは一文何言っているのかわからないときさえあります。
リスニングセクション満点でも、ネイティブスピーカーの英語を聞き取れないことがよくあります。
TOEIC900のリーディングレベル
TOEIC900レベルにもなれば、リーディングセクションでは450点以上を取れるレベルです。ビジネス英語レベルのリーディングであれば、理解できない内容はありません。
試験ではないので、時間をかけて読めば難解な内容のものも読み込めます。
ただ、法的な英文などは法文法ともいえる一般的な英文とはことなるので、難しく感じますが読めるレベルです。
TOEIC900のボキャブラリーレベル
日常の業務で知らない単語はほぼありません。TOEIC900を超える方の語彙力は1万単語を超えます。
ただ、ネイティブがよく使うイディオムや業界での専門用語はTOEICではカバーできないのでインプットは必要です。
TOEIC900のメリット
TOEIC900はコスパ最高の錯覚資産です。メリットしかないので英語学習者は取得をおすすめします。
英語力で周りと差別化ができる
TOEIC900以上をもっていることで就活、転職で周りと英語力で差をつけることができます。
IIBCの調査によると、TOEIC900を持っている人は全体の4.6%しかいません。
新入社員で絞ってみると2.3%程度になります。
TOEIC800点と異なり泊がつく
TOEIC900はTOEIC800点台とは異なり、比較的高く評価されます。英検で例えるなら、英検凖1級がTOEIC800点台で英検1級がTOEIC900と同じ評価です。
スコア分布をみても明らかで、TOEIC800以上は全体の15%を占めていますが、TOEIC900は5%もいません。
特に転職市場ではTOEIC900以上のほうが錯覚資産としての評価が高いです。
転職で語学要件をらくらく突破
転職や就活での語学要件がある求人の書類通過率が圧倒的に高くなります。
面接までいける数が多ければ、それだけ内定率も高くなります。
元々TOEIC250・偏差値35でしたが、TOEIC900で転職を成功させ年収も上げることができました。
TOEIC900は業務経験が浅い第二新卒が取得すれば転職でも成功できるので、とりあえずTOEIC頑張ってみるのがおすすめです。
就職をする上で、TOEIC900は武器になりますから当分食いっぱぐれることのないスキルと言っていいでしょう。
海外出張、海外駐在などチャンスをつかめる
TOEIC900も持っていれば海外出張要員としても引っ張りだこです。そして、ゆくゆくは海外駐在のチャンスもくるので、TOEIC900があればキャリアパスは大きく広がります。
以前、日系メーカーの海外営業部にいましたがTOEIC900超えは2人、3人しかいませんでした。当時はまだTOEICが今ほど難しくはなかったのですが、それでも数人程度だったので「TOEIC900=英語ができる」と評価されていました。
ですので、英語ができる人から海外出張のチャンス、海外駐在とトントン拍子でキャリアを歩んでいく人が多いです。
情報収集力が格段と向上する
投資、特に仮想通貨トレードをする上での情報収集は英語が大切です。イーロン・マスクなどの著名人がツイートするだけで株価・仮想通貨時価は変動します。
SNSでの最新トレンドを抑える上でも、TOEIC900以上の英語力があれば素早く情報収集が可能でお金を増やせる可能性が格段にあがります。
TOEIC900の壁を破る勉強法
これまでTOEIC900を超えるために行ってきた勉強法を紹介しています。
模試を解きまくり試験慣れをする
TOEIC900を超える方は試験を10分ほど早く終える傾向にあります。
試験慣れを徹底的に行うことが、TOEIC900には大切です。
TOEIC L&Rはリスニング(約45分間・100問)、リーディング(75分間・100問)、合計約2時間で200問に答えるマークシート方式のテストです。
リーディングセクションを65分で終えられる力を養うのが必要です。
具体的に行うことは、TOEIC公式問題集を解きまくります。目安は3回以上行います。TOEIC公式問題集の他にも至高の模試600問なども合わせて使うと、問題のバリエーションが増えるので効果的に対策ができます。
TOEICリスニングで満点対策をとる
TOEIC900に必要な正答率から逆算すると、リスニングのほうが比較的簡単に満点をだせます。
満点を取るためのリスニング配当率は、97問~100問です。3つはミスをしても満点が狙えます。
一方でリーディングは99問~100問と全問正解が必須と言っても良いでしょう。
なので、リーディングで12~13問ミスしてもリスニングで満点が取れればTOEIC900を超えられます。
無料のリスニング教材で英語を聞きまくる
毎日、TOEICリスニング問題を解くトレーニングとは別に、下記の書きのサイトやアプリで英語のリスニングトレーニングをしていました。
NHK world Radioや海外ニュースをまとめてみれる、「リスニングナビ」というアプリはおすすめなのでぜひ使ってみてください。
アップルストアで「リスニングナビ」をダウンロードも可能です。
Googleplayで「リスニングナビ」
いちいちサイトに飛んで音源を探す必要なく、手間がとにかくかからないのでおすすめです。
- NHK World Radio
- TED
- Youtubeで海外ニュース
TOEIC900対策におすすめ教材
実際にTOEIC900を目指す時に活用した教材を紹介します。
TOEIC公式問題集を使うのは基本です。プラスアルファ、下記の参考書で徹底的にTOEIC勉強を行えばTOEIC満点も見えてきます。
TOEIC900を取得するためおすすめのリスニング教材
TOEIC900超えに最も優先順位をあげるのはリスニングです。リスニング力は毎日の継続力と比例するので、できる限り毎日英語は聞くようにしましょう。
私の場合は、とりあえず一気に下記の書籍を一通りやりきります。間違えた問題やはっきり聞き取れない問題を集中的にリスニングをします。
極めろ! リスニング解答力 TOEIC® L&R TEST
「860点を目指す方」と記載ありますが、ぶっちゃけこの書籍を満点レベルまで何度も聞き直して、全問題聞き取れるようになればリスニングセクション470点~485は平均して取れます。
問題数が半端ないので、とにかく解きまくって「量」をもって実力を向上させます。
極めろ! TOEIC® L&R TEST 990点 リスニング特訓
問題数というよりは、「質」に集中する時に効果的です。リスニングセクション495、満点を取れない理由は「ひっかけ問題」でミスを5問程度してしまうからです。
限りなく聞き取れって、確実に正解したと実感できるレベルまでリスニングスキルをあげることでTOEIC900は見えてきます。
はっきり聞き取れない問題が結構あるので、しっかりリスニングの質にこだわって音声を聞きます。
TOEIC900を取得するためにおすすめのリーディング教材
リーディングで大切なのはとにかく正確に早く解くことです。まずは時間制限を設けて最低3回はTOEIC公式問題集やリーディング問題解くのが前提となります。
プラスアルファ下記の書籍で補い、TOEIC満点を目指す気持ちでゴリゴリ問題を解きまくります。
TOEIC L&R TEST 990点獲得 Part 5 & 6 難問模試
リーディングセクションのパート5・6は満点目指すためにおすすめの書籍です。
TOEIC900を取るためには、リーディングセクション正答率を90%は確保したいです。10問しかミスできません。
基本的にな文法知識があれば回答可能な問題が多いのですが、中にはよく読んで回答しないと間違えてしまう問題も近年は多くなりました。
特に、文脈に合う文章を選ぶパート6は曲者でしっかり対策をしていないとパート7への時間を奪われるだけでなく、正答率も落としていまいかねません。
この本であれば、誤って落としていまいかねない難問をまとめて対策できます。
極めろ! リーディング解答力 TOEIC® L & R TEST PART 5 & 6
1,000問以上の基礎的な問題から中上級の問題までカバーしています。これをやりきれば、TOEIC860レベルは確実にとれる力はつくでしょう。
左のページが問題、右のページが回答となっており効率よく答え合わせと復習が可能です。また各セクションのあとには、文法に関するわかりやすい回答があるので理解が深まります。
知っていて早く解くから、「理解して早く解く」力がつきます。
TOEIC L&R TEST 990点獲得 最強Part7模試
リーディングセクションで間違いやすい問題をまとめた書籍です。
量よりも質を重視したい方向けになります。パート7を54分で正確にやりきる力を養うことができます。
極めろ! TOEIC® L&R TEST 990点 リーディング特訓
本書は合計600問の難問を収録している。パート7対策にこれだけやっていればよいという教材はなくて、大量に英文を正確に早く読める力を養うことがスコアアップに繋がります。
リーディングセクションではTOEIC満点をめざすモチベーションで学習をしましょう。
極めろ!リーディング解答力 TOEIC® L & R TEST PART 7
量を多くこなしていくことで、必ずTOEIC900が見えてきます。
この書籍はパート7の実力を底上げしてくれる書籍です。問題のすぐそばに3回分の【マークシート】があり、弱点だけをトータルで3回学習できるようにもなっているので、何度も解くことで弱点も克服できます。
TOEIC900を取得するためにおすすめのボキャブラリー教材
TOEIC900を超えるためには、絶対的に語彙力が必要になります。
TOEIC L & R TEST 出る単特急 金のフレーズ
TOEICの単語帳といえば「金のフレーズ」です。TOEIC単語帳の中でも本試験出現率が最も高い単語帳だと思います。レベル別に単語が分類されているので過不足なく語彙力強化が可能です。
正直、金のフレーズだけでTOEIC900超えるために必要な単語帳です。
TOEIC L&R TEST 上級単語特急 黒のフレーズ
金のフレーズではカバーできないより上位の語彙力強化におすすめです。
レベル感はTOEIC800以上から900を目指すために必要な中上級の単語を収録しています。
TOEIC L&R TEST 超上級単語特急 暗黒のフレーズ
英検1級対策に使う単語帳にも傾向が似た単語帳です。
TOEIC満点を目指す上で、語彙問題やリーディング問題で出題された時に確実に正解するために効果的にです。
キクタンTOEIC(R) L&Rテスト SCORE 990
キクタンTOEIC990は、上記の単語帳よりもTOEIC向けの単語帳です。
上級者になれば語彙力勝負になる傾向があるので、語彙力は強化しまくりましょう。
まとめ
TOEIC900までは簡単なように見えて意外と難関です。上記参考書籍で徹底的に学習をしてプラスアルファ、「アプリ」、「オンライン英会話」を効率的に活用することで最速でTOEIC900を取得できます。