• 「TOEIC800はどれくらい難しい?」
  • 「TOEIC800を取得しても、転職や就活に意味ないのでは?」
  • 「TOEIC800取得におすすめ参考書を教えて欲しい!」

と、一度でも考えたことがある方に読んでほしいです。

当ブログを読むことで、以下のポイントがクリアになります。

  • TOEIC800の難易度
  • TOEIC800までの勉強時間
  • TOEIC800の価値
  • TOEIC800までの勉強法

TOEIC250からTOEIC905まで伸ばした勉強法を公開しています。

また、元海外転職エージェントの経験からTOEIC800の転職市場における価値について解説しております。

TOEIC800の難易度

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上記表では、TOEIC800はTOEFL(iBT) 70に相当します。TOEICスコアは試験によっても取得スコアのばらつきが40点ほどあるので、TOEIC800のレベルは英検準1級・IETLS6.0以上でTOEFL(iBT) 70以下のレンジに相当します。

国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)によると、2020年のTOEIC Listening & Reading Test(TOEIC L&R)では日本の平均スコアは531点でした。

なので、TOEIC800は平均よりも大幅に高いスコアです。

TOEIC難易度

出典:各試験団体のデータによるCEFRとの対照表

多くの人が馴染みのある英検で例えると、TOEIC800は凖1級以上に匹敵します。

国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)のスコア分布をみると、毎回の試験でTOEIC795以上の受験者が約4,000人前後います。

直近の受験者数の平均を想定して35,000人とすると約10%~11%におさまります。

英検のような合否がでる試験ではありませんが、仮にTOEIC800が合格ラインだと考えると合格率10%と難関資格と考えることができます。

TOEIC800の正答率

これまで何度もテストを受けてみると、新形式TOEICテストの正答率は単純に5点刻みでスコアを測定していないようです。

リスニングセクションは3問程度間違えても、満点スコアの495になります。

一方で、リーディングセクションは基本的にノーミスが満点の495です。間違えても1問と厳しめです。

リスニングセクション正答率

素点  スコア 素点 スコア 素点 スコア
100 495 66 355 32 160
99 495 65 350 31 160
98 495 64 340 30 155
97 495 63 335 29 155
96 490 62 325 28 155
95 485 61 320 27 150
94 480 60 315 26 150
93 475 59 310 25 145
92 470 58 300 24 145
91 465 57 295 23 140
90 460 56 290 22 140
89 455 55 285 21 135
88 445 54 275 20 130
87 435 53 270 19 130
86 430 52 265 18 125
85 425 51 255 17 120
84 420 50 245 16 115
83 420 49 235 15 110
82 415 48 230 14 110
81 410 47 225 13 105
80 405 46 220 12 105
79 400 45 215 11 100
78 395 44 210 10 95
77 390 43 200 9 85
76 385 42 195 8 70
75 380 41 190 7 60
74 375 40 190 6 45
73 375 39 185 5 35
72 370 38 180 4 15
71 370 37 180 3 10
70 365 36 175 2 5
69 365 35 170 1 5
68 360 34 165 0 5
67 355 33 165

TOEIC800への近道は、リスニングセクションで高得点を目指すのがおすすめです。リスニングセクションでの正答率は85点を目標にしましょう。

そうすると、425点~440点をリスニングセクションで狙えます。リーディングセクションですべての設問を答えられない場合でも、リスニングセクションでカバーできます。

スコア 正答数
495 97~100
450 88~89
400 79~80
350 65~67
300 58~59
250 50~51
200 43~44
150 25~27
100 11~13

リーディングセクション正答率

素点 スコア 素点 スコア 素点 スコア
100 495 66 295 32 120
99 495 65 280 31 115
98 485 64 275 30 115
97 475 63 270 29 110
96 465 62 265 28 110
95 455 61 255 27 105
94 445 60 245 26 100
93 435 59 235 25 100
92 425 58 225 24 95
91 415 57 215 23 95
90 410 56 210 22 90
89 405 55 210 21 90
88 400 54 205 20 85
87 400 53 195 19 80
86 395 52 190 18 80
85 395 51 190 17 80
84 395 50 180 16 75
83 390 49 180 15 75
82 385 48 175 14 70
81 380 47 175 13 65
80 380 46 175 12 60
79 370 45 170 11 60
78 365 44 165 10 60
77 365 43 160 9 55
76 360 42 155 8 55
75 355 41 150 7 50
74 355 40 150 6 35
73 350 39 150 5 30
72 345 38 145 4 20
71 335 37 140 3 10
70 320 36 135 2 5
69 315 35 125 1 5
68 315 34 120 0 5
67 305 33 120

仮にすべての設問まで解ききれないケースでも正答率80問をめざします。

そうすれば、リーディングセクションで380点。リスニングセクションで425点~440点がとれるのでTOEIC800まで到達可能です。

スコア 正答数
495 99~100
450 94~95
400 85~87
350 72~74
300 66~67
250 60~61
200 53~54
150 39~40
100 25~26

TOEIC800の勉強時間

リーディングスコア リスニングスコア トータルスコア TOEIC勉強時間
495~425 495~375 990~800 500時間程度
420~325 370~275 790~600 300時間程度
320~225 270~5 590~230 200時間程度
220~5 220~ 無勉強

TOEIC対策にかける時間が多ければ多いほど、スコアが確実に向上します。

目安として、中学英語の内容をすっかり忘れてしまった方でTOEIC800以上に必要な勉強時間は500時間です。

特にリスニング対策に時間を要します。隙間時間を有効活用して学習するのがおすすめです。

TOEIC800で転職が有利になるか

TOEICスコア分布

TOEIC800を取得することで転職で有利に戦えます。

理由は、転職市場でもTOEIC800ホルダーは少ないためです。そもそも英語を多用するポジションへ転職する場合でない限り、TOEIC800はアドバンテージがあります。

国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)のスコア分布をみて、大まかな受験者数の平均値からTOEIC800点は全体の何%になるのかを表してみました。

TOEIC795以上は全受験生の15%を占めています。学生等も含まれているので、転職市場でTOEIC800以上をもつ候補者はもっと少なくなると考えられます。

海外系転職エージェントでの経験から考えても、全体の10%程度ほどしかいないと考えられます。

そもそも英語を必要とする職種でない限り、ライバル10人のうち1人しかいない希少性が高いスキルです。

TOEIC800の就活における評価とは

TOEIC800は就活でも高く評価されます。

就職活動では、業務経験がない分スキルや資格で採用可否を判断する企業が多いためです。

海外営業部だとか外資系企業の場合はTOEIC800では不十分なケースを除き、ほとんどの企業では高く評価してくれます。

どうして英語を頑張って勉強したのか、英語力を活かして何がしたいのかをまずは考えます。

そして、自分のしたいことと採用企業の事業の結びつきをクリアにすることで就活でも英語を武器に戦えます。

TOEIC800の求人について

TOEIC800の求人の職種として以下が挙げれます。

募集職種 年収レンジ
海外営業 500万円〜700万円
貿易実務 300万円〜500万円
外資系経理 500万円〜600万円
企画営業職 500万円〜800万円
ITコンサル 500万円〜1000万円
プロジェクトマネージャー 500万円〜1000万円
通訳・翻訳 300万円〜500万円
ITエンジニア 500万円〜800万円
一般事務・総務 300万円〜500万円

TOEIC800超えの求人はハイレベル求人が多くなる傾向があり、年収も高くなる傾向があります。

ただ、未経験や第二新卒枠も多く若手で英語が得意であれば「未経験」でも挑戦できる職種が目立ちます。

次にそれぞれの転職エージェントでのTOEIC800求人数を見てみましょう。ちなみに、時期によっても求人数は変動します。

Indeed

indeedTOEIC800求人数

TOEIC800の求人が最もある転職サイトは「indeed」でした。条件は「正社員」のみで検索をし、1,355件ヒットしました。

求人ボックス

次に多かったのが、東京都で絞り「求人ボックス」で正社員求人が912件です。

doda

Doda TOEIC800求人数

キャリアエージェントに相談できる大手転職エージェントの「doda」では、TOEIC800の求人数は432件です。

リクナビNEXT

大手転職エージェントの「リクナビNEXT」では、「doda」よりも若干おおい492件です。

JACリクルートメント

JACリクルートメントはハイクラス求人のみの掲載で、求人数が62でした。

マイナビ

「マイナビ転職」はハイクラス求人のみの掲載で11件でした。

TOEIC800学習におすすめ参考書

TOEIC700まで到達している方であれば、一度はTOEIC公式問題集をやっているのが前提です。

プラスアルファ下記の参考書、単語帳で対策をすることでTOEIC800を達成可能です。

新TOEICTEST出る単特急金のフレーズ

真TOEIC TEST出る単特急金のフレーズでは、TOEIC800を達成するために必要な単語は網羅できます。特に飛躍の200語、990点レベルの100語まで覚えきれば十分です。

音声はダウンロードできるので、一個一個丁寧に音、意味を紐付けて記憶に定着させます。

【CD-ROM・音声DL付】 TOEIC(R) L&Rテスト 至高の模試600問

TOEIC公式問題集と同じく本試験と同レベルの問題集です。

TOEIC公式問題集と合わせてやり込めば、5試験分1,000問を解くことになります。

何度も解くことで、内容が頭に入りリーディングセクションでは設問の問題文を素早く読む力がつきます。

特に、リーディングセクションパート7で最後まで回答できない方は「至高の模試」で時間管理や素早く問題文を読むトレーニングを行うと効果的です。

TOEIC(R)テスト新形式精選模試リーディング2 単行本

最新のTOEICテストのリーディングセクションは細部まで読み込まないと回答できない問題が多くなりました。

公式問題集をやり込むことでも、英文を細部まで読むこむ力を養えます。プラスアルファとして、難易度がより高い英文になれることで本試験が簡単に感じます。

TOEIC(R)テスト新形式精選模試リーディング2は本試験の難易度を100とした時、125程度なので難しめです。問題の英文も細部まで読まないと正解できない良問ばかりです。

この書籍でリーディングセクションを対策すれば、「時間切れでリーディングセクションのスコアを落とす」こともなくなります。

TOEIC(R)テスト新形式精選模試リスニング2(CD-ROM1枚+MP3音声無料DLつき)

リスニングは別冊でゴリゴリに対策するほかありません。当参考書はTOEIC公式問題集よりも難しいので、この本である程度正解できるようになればTOEIC800点台後半も到達可能です。

アメリカ人のスピーカが聞き取りにくいので、試験がクリアに聞こえてサクサク問題を回答することができるようになります。

あくまですでにTOEIC700点ある方が飛躍するための書籍なので初心者は、まずはTOEIC公式問題集からとりかかりましょう。

TOEIC800の勉強法とは

TOEIC800を達成するための勉強法は下記のタスクを淡々とこなしていくだけで大丈夫です。

  • 通しで問題集をやり切る
  • 解説は後で見る
  • 再度問題集をやり切る
  • 間違えた問題は精読、リスニングを何度も聞く

まずは一度通しで問題集をやり切ります。その際のポイントは解説は読まずに答え合わせだけします。

参考書の各セクションに切り分けて、回答と答え合わせをサクサク行います。例えば、Part5の問題が全部で100問とします。それぞれ20問ずつにセクションが分けられていれば、各20問をまずは通しで行います。答え合わせをして、間違えた問題のみチェックマークをつけて起きます。

一冊の参考書を全て解き終え、答え合わせをした後に「間違えた問題」の解説を読みます。

再度、問題を解く時には最初よりも多めに問題を解いていきます。Part5の問題が20問ずつで分けられており、1日20問ずつ解いてきた場合は、次は1日60問を一気に回答します。

2週目は「1回目よりも問題の解く量」を増やします。

3周目以降でも間違えるような問題は、リーディングセクションであれば精読をします。リスニングセクションであれば、英文を覚えてしまうほどに何度も聞きます。

まとめ

TOEIC800は転職、就活でも高く評価されるだけでなく、未経験の職種への挑戦権も獲得できる素晴らしい資格です。

当記事で紹介した参考書でしっかり対策を行うことで、TOEIC800を超える英語力は身につきます。

ぜひ、皆さんもTOEICを本気で学習してキャリアの幅を拡げましょう。