タイ転職はリスクが伴います。日本で転職するよりもリスキーなのは確かです。
それでもタイで働きたい、日本での就業に正直やりがいが感じられない。海外転職を真剣に考えている方で、以下の不安を持っていませんか?
「もし、海外転職が失敗したら日本に戻れるのか?」
結論、戻れます!しかし、タイでのキャリアの質にもよるのでどのような仕事をしてこられたかが重要。
今回は、タイ転職後果たして日本によい条件でカムバックができるのかどうか、転職エージェントの経験に基づいて実態をお伝えします。
タイ転職して日本に戻れるかどうか

結論、タイ移住して就職し、そこでうまくいかなくても日本に戻ってこれます。そして、日本でのキャリアを再構築することもできると思います。ただ、以下のポイントを押さえておかないと、日本での転職で企業に足元を見られ、希望通りの転職ができない可能性もあります。
総合的に実際に転職エージェントに相談したいという方は、無料ですのでタイ転職におすすめ転職エージェントランキングを参考に登録して、相談してみてください!
最低3年タイで仕事を経験することがベター
日本でも新卒で企業に入社して、3年たったら転職する方が多いですね。この理由は、最低ラインが3年だからです。企業からすれば、数百万円もかけて、人を採用します。初期投資を回収できるような人材出ないと雇わないです。
3年も働いてくれないなら、雇うことはできないというのが企業サイドの視点です。
また、3年という時間を同じ職種で費やして、しっかりと働いてきた経験やスキルは一つの武器になります。そのスキル経験をしっかりアピールすることができれば、日本でのステップアップ転職も夢ではありません。
転職は年齢によっても異なる
タイから戻って日本で就職できるかどうかは、年齢にもよります。なぜなら、企業は投資対象として人材を見ています。
では、何歳までならば再就職が可能なのか、40歳までで足切りが多い傾向です。
余程のスキルや経験をお持ちでない限り、40歳を超えてよい条件(年収や企業規模)での転職は厳しいと言わざるを得ません。この年齢になると、会社の社員がマネージメント層になる方が多く、わざわざ平社員を取ろうとしませんので、経験を重視されます。
実際に、転職エージェントとして数々の40歳近くまたは超えの現地採用の方の再就職事情を見てきましたが、厳しいものですね。ほとんどが書類で落とされます。
なので、もしタイで働くことを考えるのならば、年齢を考えて30歳前半以上の方の場合は、一生タイで働いていく覚悟が必要ということになります。
転職は職種によっても異なる

上記のような制約のほかにも、職種によっても変わってきます。これは、これまで行ってきた仕事経験が転職マーケットでどれほどの価値があるのかによって決まってきます。理由は、会社に必要とされるスキルや経験をシビアにみられるのが中途採用のためです。
では、どのような職種がリスキーで、どれがおすすめなのかを?
結論としては、日本で高給取りの職種はタイではおすすめです。
一方でリスクがある職種は、日本でも年収そこまで高くない職種または、年収で評価される傾向がある職種です。年収が高くなりやすい業界、職種で年収アップ!
リスキー:営業職、コールセンター、日本語教師、バックオフィス系
おすすめ:ITコンサルタント、プログラマー、財務会計コンサルタント、機械系エンジニア
まず、どうして営業職にリスクがあるかというと、タイでの営業経験がそのまま日本で活かせるとも限らないからです。また、営業職の場合はマネージメント層までキャリアップをしないと評価されない傾向があります。例えば、タイには独自の商習慣がありますし、タイの日系といえども営業方法も異なります。また一から日本で営業経験をして結果が出してくれるか不安視される傾向があります。
もう一つは、年収が低くなりがちなので、マネージメント層にまで行き日本と同等レベルの年収層でないと、評価されない傾向があります。例えば、月収8万バーツ+賞与4カ月の現地採用の方の場合(結構すごいほう)、8万バーツといえば、約27万円くらいです。27万円×16か月※賞与が4カ月(かなりいい方)で432万円程度です。
タイの営業職だと、マネージメント層レベルで年収400万円~500万円くらいなので、日本での評価は年収軸で見られる傾向がありイマイチなのです。評価が高くて、550万円、よくて450万円が提示金額だと考えられます。
あと、コールセンターや日本語教師、バックオフィス系も年収ベースで180万円~300万円程度なので、日本での日本の転職活動でも、その年収ベースで話が進む傾向があります。コールセンターなどは、日本でも年収が低い職種ですから、そういう仕事を海外で経験しても日本での年収が上がることは皆無といっていいです。
その一方でおすすめなのが、ITコンサルタント、プログラマー、財務会計コンサルタント、機械系エンジニアです。
日本の転職マーケットで高く評価される、高給取りになりがちな職種はおすすめです。どのように企業にタイでの経験をアピールするかによって年収をあげることもぶっちゃけ可能です。
日本に戻ってきたときの転職を効果的に行うための職務経歴書の見せ方などに関しては別でご紹介します。
日本の転職で評価される英語レベル

海外就職の経験があれば、TOEIC800点以上を期待されます。理由は、3年もの間海外で就業していればそれくらいないと採用しないと考える企業は多いためです。仮にも、3年間でTOEIC600という数字は、職種にもよりますが向上心などを疑われる可能性いですね。
一度タイ移住して就職を考える方はぜひ、英語の勉強をガツガツやっていきましょう。タイ転職時点で英語力に自信がなくても、3年もあればTOEIC800は余裕ですよ!
ちなみに、私自身TOEIC250→905点アップを達成した効果的な英語勉強方法をご紹介しています!
日本の転職で評価されるタイ語レベル
タイ語力中級レベル、タイ語検定準二級以上です。タイ移住する時点でのレベルにもよりますが、3年間での就業経験でどれほどタイ語を習得しているかによって、日本でのキャリにも広がりがあります。
可能であれば、タイ語検定2級レベルでビジネスレベルの語学力といえるので、そこまで習得すると企業印象としても高くなります。
また、タイでのキャリアもタイ語ができると広がり、年収にも大きく影響します。専門的なスキルがここに加わると、年収600万円以上のクラスの生活がタイでできます。
海外転職失敗しても専門性があれば問題なし!

最悪、高い専門性をお持ちの方の場合、海外転職が失敗しても挽回できますので安心してください。ここに英語力やタイ語力、海外就業経験が加わるとマーケットバリューが高くなり、比較的どこの企業でも採用していただける可能性が高いですね。年収に関しても、大きく下がることがなく、上がることが期待できます。
最終的にはスキルや経験が会社に利益をもたらすかを見られる
中途採用は、「どれくらい企業に貢献できる人間かを見るプロセス」でもあります。その価値があれば、人を採用するという単純なものです。だからこそ、社会の信用力やマーケット価値を客観的にみて、将来的にご飯が食べられる職業で生きていくほかないです。ここができれば、海外どこに行っても仕事をして、生きていけます。
もちろん、会社に依存することなく生活する方、フリーランスの方や会社経営者の方、投資家の方など様々ですが、基本的には社会的需要に基づいている点は同じですので、その点を考えてキャリア形成をおすすめします。
タイ転職後に日本で有利に転職活動を進める方法

タイから戻ってからの転職活動は、転職エージェントを効果的に使うことがお勧めです。
ポイントは、直応募をしてみること。直応募をする際には自分のことを自分でアピールをすることが必要です。自分自身の推薦文を自分で書くことや友人などに書いてもらい、それをもとに企業にアピールする方法が効果的です。そして、セルフアピール力を磨くために、効果的な職務経歴書の書き方や面接対策がありますが、ぜひそういった面も含めて転職エージェントを活用することをおすすめします。
ただ、タイから日本へのステップアップはなかなかできない実情があります。日本でのキャリアを慎重に考えて、本当にタイ転職したいのか、何のために、日本でチャレンジしてもいいのでは?と冷静に考えてみてください。ちなみに、タイでの仕事の実態については下記を参考にしてみてください。
タイ転職で失敗しないために、事前に現地での実態を知りましょう!
まとめ
バンコク転職はリスクがつきものです。転職エージェントとして働いてきて、たくさんの現地採用の方の厳しい転職活動にも直面してきました。
その方々に、「なぜ海外転職をしたのか」と聞くと、前職では海外にチャレンジできず、年齢的にも最後のチャンスということで転職された方が沢山います。20代の時は充実していたが、結婚やご家族の関係で仕方なく日本に帰国された方もいます。
そういった大変な時に、なかなか職が見つからない、内定をもらっても経済的に厳しいレベルの条件だったりします。そういう現実を理解した方で、覚悟をもってタイで働きたいと考える方に海外転職をおすすめします。
考えているだけでは何も変わらないので、ぜひバンコク転職エージェントに相談してみましょう!
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