経理市場価値を上げる資格とスキルとは?外資系勤務が徹底解説【実体験】

AIなどのテクノロジーで、単純入力作業などのバックオフィス業務がとってかわられる可能性があるなかで、

どのようなスキルや資格が自分の市場価値を高めるのか気になりませんか?

今回は、転職エージェント経験と外資系での経理経験を踏まえて、経理キャリアでのどのようなスキルアップ、資格取得をすればよいのかまとめてみました。

今現在、経理などのバックオフィス系の業務に携わっている方や今後内勤をしたいと考えているけど、AIなどで仕事がなくならないか心配な就活生には知ってくと損はしません。

経理で市場価値を上げる資格とスキルとは?【実体験】

外資系企業の経理財務部にいるなかで、どのような人材が評価され、高い年収をバックオフィス業務でもらっている人のスキルセットをまとめてみました。

 

人材業界の経験から評価されるスキルと実際の業務で必要なスキルのバランスを考えて、

採用企業サイドでより現実的なスキルだからです。

  • ERPについての深い理解
  • 経理業務プロセスを構築する力
  • 会計知識
  • 英語力
  • オフィスソフトスキル

それぞれ深堀していきます。

ERPについての深い理解

ERPとはEnterprise Resources Planning の略です。

企業の経営資源(人、モノ、金、情報)をITを活用して、適切にいきわたらせて、ビジネスを効率化することを目的とした計画です。

要は、一つの基幹システムでまとめて情報管理することで効率化していきましょうというものです。

 

代表的なものでいうと、SAPとかOracleでしょうか。

商品売買の取引、お金の入出金、勤怠管理などまとめて一つのシステムで管理されています。

 

では、なぜこのERPへの深い知識が経理の市場価値につながるのか。

経理上の取引はすべてシステムの上で行われているため、

何か問題がおこった際に対処できるからです。

 

例えば、商品Aの価格表と実際に販売した金額に差異が発生した場合。※売上値引きなどは考慮しません。

どこで差異が発生したのかをシステム上で突き止めて修正しなければなりません。

 

販売企業を登録して、販売する商品と単価を紐づけるシステムでの入力作業があり、その段階で入力ミスをしたのか、

それとも基幹システムで登録している商品単価が誤っているのかなど問題原因は多岐にあります。

 

こうした経理上の問題を解決するために、「どのシステム」と「どのシステム」が関連しているのか、どこから、どこに情報が流れているのか全体図が必要です。

 

ERPはこうした情報管理のシステムですから、SAPやOracleへの理解度は高いほど評価される傾向があります。

経理業務プロセスを構築する力

経理業務プロセスを自分で構築して、効率的に業務できる仕組みを作れる人は市場価値は高いです。

そもそも、経理財務部のゴールは、信頼力のある財務諸表を作成することです。監査などが来ても、問題なく不正もないクリーンで正確な財務諸表がゴール。

 

そして、財務諸表を作るまでのプロセスを効率化すれば少ない人数で作成できます。

バックオフィスは人件費がかかるわけですから、できる限り減らしたいのが企業のおもわくです。

 

経理の市場価値は業務効率化にもあります。

もっと大きな規模で言えば、

経理業務プロセスの効率化コンサルティングで成り立っている企業がたくさんあります。

 

今後、AI化の波でこうした効率化の波は来るでしょう。

そこで価値を発揮するのが、業務構築能力にあります。

会計知識は必須で資格があればなおよし

会計知識は基本的に、一人で仕訳から決算調整をして、財務諸表を作れる能力です。

そして、会社規模が大きくなれば監査などの視点から、会計基準にかんする知識が市場価値につながります。

 

特に、売上計上基準と費用計上基準についてです。

外貨を取り扱った取引がある場合は、どの会計基準に照らし合わせているのかまで把握します。

 

もし、営業などから経理へ転職しようと考えている、就職後は経理マンになりたいと考えている方は、

転職先の企業がどの会計基準にのとっているのかを確認しましょう。

 

また、会計系の資格があれば年収が上がります。

代表的な資格は下記でしょうか。

  • 公認会計士   *年収100万円以上あげることができます。
  • 税理士      ※年収の上り幅は公認会計士に比べると劣る。
  • 米国公認会計士  ※外資系企業であれば役職が上がる可能性あり
  • Batic      ※Controller Levelであれば業務レベルが上がります。
  • 簿記1級     ※公認会計士、税理士に次いで評価が高い資格の一つ。
  • 全経簿記上級    ※日商簿記検定よりは知名度がないが、転職での評価はあり。
  • ビジネス簿記検定1級
  • FASS検定    ※CFOを目指す人は取っておいて損はないでしょう。

ただし、前提は経理財務業務系経験があることが条件です。

資格だけ持っていても、経理財務の仕事ができるとは限りませんので、熱意を伝える手段と考えておきましょう。

 

未経験から、経理財務職への転職をする際や、新卒で入社後の配属で、上の資格を持っていればポジティブな評価をもらえ、

希望の職種で業務ができる可能性が高まります。

国際会計基準を導入する波によって英語が必須になる

近年では、国際会計基準を採用する日本企業が増えてきました。

おそらく、今後、煩雑さを解消するためにより多くの企業が国際会計基準を導入するでしょう。

 

そうなれば、英文会計の知識が必須になります。

Baticや米国公認会計士などの資格がいきてくる領域です。

 

最低でも、TOEIC800点を採用基準とする企業も出てきます。

英語を勉強するメリットは市場価値が上がるので、採用企業が提示する年収が上がります。

 

1年程度の勉強で身につきますから、年収を上げるために英語勉強をやってみる価値はあります。

当ブログは英語勉強方法に関しても紹介していますので、参考にしてみてください。

オフィスソフト特にエクセル知識が必須

バックオフィス系で仕事ができる人のほぼ100%がエクセル達人です。

エクセルはデータベースの基本を学ぶのには最適ですし、何よりも業務で多用します。

 

ぶっちゃけ、会計知識がない人でも簡単な業務はエクセルができるとこなせます。

経理職種に転職を考えている人は、会計知識とエクセルを極めれば、キャッチアップがスムーズです。

 

特に、外資系などの場合は引き継ぎへの時間をまとめてとりません。

その場でやってみて、わからなかったら聞いてスタイル。

 

そこでエクセルの使い方を聞くというのは、「この人仕事ができない人」と評価される危険さえあります。

また、会計基準に関する質問なら大丈夫です。

ビジネスパーソンとして、結果を出すために必要なエクセル技術に関して、おすすめなのが、

【数字に強いビジネスパーソンになる】外資系投資銀行流のビジネス・シミュレーション術講座です。

超一流の会社で、どのようにエクセルを活用しているのか、具体的で実用的な内容を安価で学習できます。

外資系企業の経理職で人材価値が高い人を目指し年収アップ?

経理職で年収を上げたい方は、外資系企業に転職するのがおすすめです。

なぜか、未経験の経理職のポジションであっても、年収500万円~といった求人があるためです。

 

ちなみに、私も営業から経理にキャリアチェンジ転職をしました。

未経験の業界、職種にも関わらず、年収を100万円以上上げることができました。

 

年収を上げるキャリアチェンジ転職に関しても、まとめています。

キャリア チェンジ転職に成功し年収100万アップした戦略的転職術【実体験】

経理としての市場価値を高めるためにおすすめ参考書

これまでは、経理の市場価値を最大化するスキルをみてきました。

それでは、どのような本や参考書で勉強したらよいか、今経理財務業務に携わっている人はもちろん、

今後、会計分野に転職をしたい、就職をしたいと考える人は参考にしてみてください。

 

<スキル別おすすめ参考書>

  • ERP:
  • 会計知識:
  • 経理業務:
  • 業務効率化
  • エクセル

ERPを勉強するのにおすすめ参考書

 

 

ERPのおすすめの勉強方法に関しては、概要は比較的簡単な本で勉強します。

オラクルやSAPなどは実際の実務で使って覚えるのが手っ取り早く習得します。

SAPが代表格なERPですが、いきなりSAPから勉強するのは正直非効率なのと、効果が小さいです。

 

転職や就職活動では、どの企業で何がつかわれているかまで把握して対策するのは非効率だからです。

また、ERPとはなんぞやというポイントを図解形式で勉強したほうが理解度が全然異なります。

 

そもそものERPの仕組みをよく理解するための本を読むほうが、面接時でのコミュニケーションでいきてきます。

 

会計知識を勉強するおすすめ参考書

 

簿記2級以上の知識を持っていると、知識の習得速度が速くなります。

最初は、ちょっと難しいと思うかもしれませんが、2周目、3周目と読み繰り返すと、理解度がどんどん高くなって

財務会計に関する全体的な概要が深く理解できます。

 

この本を読みこなせれば、簿記一級レベルに近く、公認会計士や税理士を目指すステップになります。

 

また、米国公認会計士も視野に入れて勉強を進めるのは効果的です。

 

業務効率化に関するおすすめ参考図書

 

業務効率化のノウハウ集の本を読めばここはスムーズに経理業務に活かしいていけるでしょう。

 

特に、会社独自の情報管理システムがあると思いますが、

この本には業務効率化のそもそも論をしっかり学べる本なので、おすすめです。

 

もっと具体的に業務効率化を普段の業務で落とし込もうとするときに役に立つのが、下の本になります。

 

すぐに業務効率ができるより実践的な本になります。

ベンチャー企業などに転職をする方にとってみれば、こっちのほうがおすすめでしょう。

 

エクセルを学習するおすすめ参考書

 

エクセルは本では学習効率がわるいので、動画で一気に業務レベルで使うポイントは一気に学習します。

 

無駄な機能を勉強しないためには、上記の本が神です。

特に本ではなくて、kindleで購入してパソコンで学習したほうが効率的です。

 

特に経理や管理系に必須のエクセルスキルである、VLookUPの使い方やピボットなど、

つまずきやすく、ミスをしやすい領域まで踏み込んで解説している本なので価値があります。

 

まとめ

経理の市場価値を最大化するためには、まとめると以下のようなポイントがあるでしょう。

  • 経理とitスキルの時代にあわせる
  • 会計と英語で市場価値を上げる
  • 業務経験+資格があるとベター

未経験であれば、なおさら資格があることでプラスになります。

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