「英検1級取る意味あるの?」「TOEIC900」とかのほいがいいんじゃない?と考える人が多いです。
では、就活と転職での英検1級の価値はどれくらいなのか。
英語検定1級の価値に関して就活と転職視点から、元転職エージェントが「リアル」をお伝えします。
結論、あなたの希少性を抜群にあげる最強の資格といえます。
その理由を就活時代、転職エージェントでの経験、客観的な数値から紹介していきます。
<信頼性>
- TOEIC255➡TOEIC900、英検1級を取得
- 転職での英語の活かし方や市場価値についてリアルを経験
- 英語スキルを活かして、キャリアチェンジ転職を成功させた経験
Contents
英検1級は就活の書類選考で最大のアピールポイントとなる理由

英検1級が就職活動でなぜ強みとなるのか。それは、大きく下記の二つの理由からです。
- 英検1級は英語系資格の中でもっとも有名なため
- 合格者がとてもすくなく、もっている人がすくな
英検1級は英語系資格の中でもっとも有名なため
英検は、英語系の資格だと超メジャーです。年間、250万人以上の人が受けている試験のためです。
そのほとんどが学生なので、認知度もすさまじく高いでしょう。TOEICよりも、英検の方が圧倒的に認知度は高いのは事実です。
就活や転職でも、この認知度がポイントです。その中でも英検1級は最上級なので、プレミアはつきます。英検のブランドを使って、自分を飾ることができるからです。
英検1級合格者がとてもすくなく、もっている人がすくない
2015年以降は年間平均約7%ずつ志願者が増加し、最も多いのは2017年の約280万人。
URL:https://education-career.jp/magazine/data-report/2019/eiken-numbers/
年間、大体2,500人の方が英検1級に合格しています。
一回の全体の英検受験数が250万人で英検1級の2,500人。0.1%です。
もし、英検1級の受験者を25,000人とし、内学生は30%。
(合格率10%と仮定)
そうすると、学生で英検1級合格者は毎年800人程度しかいない計算ができますね。
かりの数字だとしても、少ない。
ちなみに、過去20年を累計しても、英検1級保持者はたったの5万人程度です。前英語学習者が仮にも300万人くらいと仮定しても、2%もいない計算ができます。
とすれば、英検1級をもっているあなたは希少性が高い人材です。
- 英検1級の志願者数は年間約2.6万人で、2010年以降志願者数は横ばい
- 合格者数は年間約2,500人
- 受験生全体に占める社会人の割合は70.9%(2010年から2013年の合計)
受験生全体に占める学生の割合は29.1%(2010年から2013年の合計)となっており、社会人と比べた学生の比率が英検の中で唯一低い級です。学生の中でも、高校生と大学生の占める割合が高く、大学生の占める割合が最も高いのが特徴的。
参考URL:https://english-navi.biz/eiken/1st_data/
英検1級を保持してのぞんだ就活での実体験
結論、高校生、大学生で英検1級を持っている人がすくない=価値ある資格。ということで、就活では間違いなく好印象でしょう。
理由は、私自身の実体験からもわかります。
例えば、私は大学3年の夏からタイに留学を開始し、タイ留学をして1年で帰国。
帰国後の当時は、就活開始時期が早まり「留学生枠」がもうけられました。「お、留学経験と英語がいかせる!」とおもいきや、有名企業の応募者はみんな、「アメリカのブラウン大学、UCバークレー校に留学していました」とかエリートばかり。
「おいおい、英語で戦えないじゃんかよ。」と正直焦りました。
しかし、英検1級といういわゆるブランドを活用し、「最後まで努力を継続し、やりきる人間性」をアピールすることで、東証一部上場に3社内定をもらいました。
圧倒的な有名校出身者の中でも、英検1級のブランドはある種、人事に好意的にみられる傾向を肌でかんじました。
転職エージェント視点の英語検定1級の価値

転職市場でも英語検定1級の価値は高いです。
転職エージェントでの経験をもとに、英検1級は英語力をしめす資格としてもっとも転職にやくにたちます。
経験則ではありますが、英検1級保持者はTOEIC900の人より少ないです。
TOEIC900を余裕でこえてくる人は、英検1級に受かる可能性が高いです。
しかし、ビジネス英語といえば、TOEICなので、そもそも英検を受けたことがない人もいます。そこがチャンスでもある。
海外系の転職エージェントで、たくさんの候補者をみてきましたが、英検1級をもっていた人はかぞえるほどでした。
多くて、大卒でしぼっても、転職者の3%~5%が保有しているレベルです。
そして、転職エージェントから転職して外資にいっても、外資系の人で、《英検1級持っている人初めてみた》という方がいました。
本当に英語ができる人はTOEICとか英検ももっていません。海外大学卒業があるから、いらないのです。
だから、こそ純ジャパで留学経験がない人がめざすべきなのが、英検1級です。正直、TOEIC900よりも価値があると思います。
英検1級の難易度とは?

文部科学省作成の対照表によると、英検1級はCEFR(ヨーロッパで外国語学習者のレベルをはかるガイドライン)のB2からC1レベルに該当します。
CEFRが定めるB2からC1レベルを下記のとおりシンプルにまとめてみました。
熟練した言語使用者 | C2 | 聞く、読む内容をすべて容易に理解できる。インプット情報から、自然で流暢かつ正確に自己表現ができる。 |
C1 | 多様な種類の高度な内容の長文理解をし含意まで正確に把握できる。学問や仕事上、英語を柔軟かつ効果的に用い、複雑な話題について明確で、論理的な文章を作ることができる。 | |
自立した言語使用者 | B2 | 自分の専門分野の議論も含め、話の抽象度に関係なく内容理解ができる。母語話者と緊張せずに普通にやりとりができる。幅広い話題について詳細な文章を作ることができる。 |
B1 | 仕事、学校、娯楽など身近な話題については内容を理解できる。身近な話題であれば、筋の通った簡単な文章を作ることができる。 | |
熟練した言語使用者 | A2 | 基本的な個人や家族情報、地元に関する情報や日常的に使われている表現が理解できる。 |
A1 | 相手がゆっくりとはっきりと話をすれば、欲求を満足させるための、基本的な日常的表現であれば理解し、受け答えもできる。 |
上記レベルと英検1級を取得したあとの実感としては、CEFRのB2にあてはまると思うので、ガイドラインとしては機能していると思います。
CEFRを参考にして、英検1級はTOEIC L&RとS&Wで比較してみました。英語の4技能でわけ、それぞれ満点を495点としたときの数字です。
CEFR | TOEIC (R) | TOEIC (L) | TOEIC (S) | TOEIC (W) |
C1 | 460~495 | 460~495 | 460~495 | 460~495 |
B2 | 390~460 | 390~460 | 390~460 | 390~460 |
CEFR照合表をみると、C1レンジが1,845点から1,990点です。
なので、シンプルに平均スコアで考えると、460~495が4技能それぞれのスコアレンジとなります。
同じく、B2は、1,560点から1,840点を390~460がそれぞれのTOEIC4技能のスコアレンジということになります。
TOEIC R&L(リスニングとリーディングで構成される)のほうが、なじみがあるとおもいますので、TOEICR&Lでみると、TOEIC920~TOEIC990がC1レベルになります。
おなじく、B2はTOEIC780~TOEIC920になります。
もちろん、単純平均のように英語四技能はスコアは取れにくいですが、
英検1級はTOEIC780~800点代でも語彙力をつければ、合格することができることになります。
TOEIC900ごえをねらうよりもコスパがいいことになりますね。
英検1級で転職成功導くテクニックとは?
英語の資格で転職成功に導く際に、ポイントがあります。
元海外系転職エージェントの経験を踏まえて、英語スキルをアピールするテクニックをまとめてみました。
- グローバルに仕事ができるハードスキルを持っているとアピールする
- グローバルに仕事ができるソフトスキルを持っているとアピールする
- 外国語を活用して、ビジネス上の困難をいかに乗り越えてきたのかストーリを盛り込む
グローバルに仕事ができるハードスキルを持っているとアピールする
テクニカルな内容、例えばソフトウェアだったり、製造業の商品(車や精密機械)などの知識を英語で習得し、業務で活用した話は採用側にとっても安心材料です。
英語を使う環境下では、ほとんどの場合、英語でマニュアルを読んで理解し、わからない部分があったら英語で質問して理解するのが必要です。
そもそもの英語力、専門的な内容であったとしてもしっかり内容がキャッチアップできるかどうかを見られているといってもいいでしょう。
具体的には、英語の仕様書を読み込んで商談を成功に導いたことや、Itトラブルが多発していた中で問題を特定しグローバルのItサポートと連携を密にしていったなどいったストーリがベターです。
グローバルに仕事ができるソフトスキルを持っているとアピールする
グローバル人材は単に英語ができるといった話ではなく、ソフトスキル、異文化理解への意識をもったかた、日本の常識が通用しない相手に、どのような姿勢で業務に取り組んだのかを採用企業はしりたがっています。
往々にして、グローバルは世界中に支社をもっており、母語や文化が違う同僚やお客様とやりとりがたくさんあるので、問題も多々おこりえます。
そうした環境下で、どのように自分自身を環境に適応していったのか、工夫をどのようにしたのか、コミュニケーションの姿勢やソフトスキルがみられているとおもっていいです。
外国語を活用して、ビジネス上の困難をいかに乗り越えてきたのかストーリを盛り込む
まず、問題解決のために、グローバルに人を巻き込んでビジネス拡大のために必要な課題を解決できる人材かどうかアピールします。
採用企業は仕事でつかえる英語スキルがどれくらいあるのかしりたいからです。
定期的なミーティングで、的確な状況分析やソリューション提案を英語でできることや、オペレーションプロセスの改善をグローバルでリードした経験などはがあれば、採用企業はしっかり能力がある人材とみなします。
グローバル企業であればあるほど、英語と業務を密接に考えている傾向はあるので、英語力をどんどん武器にいろんあストーリを盛り込んでいきましょう。
こうした英語スキルをグローバル企業への転職成功に導いてくれる転職エージェントとして、おすすめなのが、JACリクルートメントです。グローバル企業でハイキャリアをねらった転職を成功に導いてくれるおすすめエージェントです。
英検1級転職の求人数
下記の転職エージェントにおける、英検で英語力をみている求人はどれくらいあるのかみてみました。
また、それぞれTOEICとの比較を通して、英検とTOEICどちらの求人数が多いのかみております。全ての業界、職種で調査しております。
英検1級保持者が少ない分、求人の「求めるスキル」に記載がない分、TOEICよりも該当する求人は見つけにくいです。
元転職エージェント視点から言い換えれば、英検1級取得者の該当する候補者が少ないので、なるべく多くの候補者を集めるためにも英語用件を緩和していると言えます。
リクルートエージェントの英検求人数

シーズンにもよりますが、リクルートエージェントの公開求人数だけで13万を超えます。無料会員登録後、エージェントからのみ提案される「非公開求人」5万求人を合わせると18万求人を超えます。
そんなリクルートエージェントが運営する、若手の就職支援【就職Shop】はマッチングを重視なので、あなたの希望にあった求人が見つかります。

英検で絞ってみると、該当する求人は90件でした。やはり英検はアカデミック、TOEICはビジネス英語だけあり、求人情報にはTOEIC記載のものが多い傾向です。

TOEIC750レベルに該当する求人も62件と英検と大差はありませんでした。これは、英検で募集要項に英語力を含める場合、英検準1級を設定することが多いためです。TOEIC750と英検準1級は同じレベルに該当します。

TOEIC700までおとすと、一気に求人数が増えます。これは、TOEIC700から業務で使用できるレベルと認知されていることが理由でしょう。あまり、高いTOEICスコアを設定してしまうと該当となる候補者が少なくなる傾向があります。
非公開求人の数、実績も業界NO1のリクートエージェントなら、すでに英検1級を取得している、将来取得予定な方の希望にあった求人が見つかります。
dodaの英検求人数

業界No1のリクルートエージェントよりは、全体の公開求人数は少ないですが、dodaの非公開求人数はリクルートエージェントと同レベルか、シーズンによっては上回ることもあります。

dodaで英検を検索にかけた結果、求人数は135のみでした。

一方で、TOEICスコアを絞らずに、TOEICだけで検索した結果5,000件を超えているので、求人数だけ見るとTOEICで募集されている求人が多いです。
ただ、これも候補者の数を担保したい転職エージェント側の意図があるので、書類選考で残ってくる候補者はTOEIC700を超えてくる方ばかりでしょう。
その中で、英検1級の価値は希少性の点でポジティブなインパクトを残せます。
マイナビAGENTの英検求人数
マイナビAGENTは、候補者の希望に寄り添ってくれる満足度NO1の転職エージェントです。
求人数は、大手にも引けは取りません。マイナビAGENTで英検で絞ってみると、40件が該当しました。

一方で、TOEICに関する求人数は160件と4倍も異なる結果となりました。
JACリクルートメントの英検求人数
JACリクルートメントはハイクラス求人を主に扱っているので、英語で差別化というより経験重視をしています。
なので、数よりも質の良い求人があるため、年収も高い傾向にあります。
英語力に自信がある方は求人をみてみましょう。そして、どの求人が希望に会うのか無料で転職エージェントに相談できるので活用してみましょう。
就活、転職のための英検1級勉強方法に関するよくある質問
ここから就活や転職で英検1級を取得しようと考えている方から、よくいただく質問についてまとめてみました。
参考にしてみてください。
- 英検1級合格までにかかった勉強時間は?
- 英検準1級取得してから、約300時間以上は学習しました。
- 英検1級取得のためにスクールに通ったのか?
- 英語系の資格取得でスクールには通ってはいませんでしたが、英会話ならオンラインで練習はある程度必要です。
- 働きながらでも取得は可能か?
- 可能です。できる限り、英語を使う環境で学習したほうが効果的です。
- 英検1級一番難しいと感じたポイントは?
- 英単語とリスニングです。
ちなみに英語が聞き取れない原因と対策についてもまとめてみました。
まとめ
以上、客観的な数値、就活実体験、転職エージェント経験から、英検1級の価値をみていきました。
資格で自分をブランディングするのが、一般のひとにとって手っ取り早く社会から認められるのはたしかです。
それに、英検1級取得ができれば、ほんの少しのテクニックを学べば、TOEIC900は取れます。
さすがに、TOEIC満点となると、時間はかかりますが、英検1級とTOEIC900ははくがつくのは確かです。
これをきっかけしに、英検1級をめざしてはいかがでしょうか?
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