TOEICが伸びない理由と対策は?【900オーバーの筆者が徹底解説】

  • 「こんなに勉強しているのに、TOEICスコアが伸びない」
  • 「全然、英語力が全然上がらない」

という方に実体験をもとにその「TOEICが伸びない」理由をまとめてみました。

英語にはダイエットのような停滞期があるため、TOEICが伸びないように感じます。

では、どのタイミングで停滞期に入り、どのくらいの勉強でブレイクスルー(急激にTOEICが伸びる)したのか具体的な方法に関してみていきます。

筆者自身もTOEIC250→TOEIC900に到達する過程で、伸び悩んできました。実体験をもとに、TOEICを伸ばす具体策をまとめてみました。



TOEICが伸びない理由

TOEICが伸びない理由は以下にまとめられます。

TOEICスコアを伸ばすために必要な勉強時間

一般社団法人国際ビジネスコミュニケーション協会のTOEIC評価表一覧に基づき、各レベルに費やした勉強時間の目安をまとめてみました。

リーディングスコア リスニングスコア トータルスコア TOEIC勉強時間
495~425 495~375 990~800 500時間程度
420~325 370~275 790~600 300時間程度
320~225 270~5 590~230 200時間程度
220~5 220~

TOEICハイスコアを目指すためにはTOEIC学習時間を多くとるだけで、スコアは向上します。実体験上、英語の知識を忘れてしまっているとしても、TOEIC500点代までは200時間程度で必ず到達できます。

学習時間が200時間もあれば、以下3つのTOEICを伸ばす対策が可能だからです。

  • TOEICは中学程度の文法知識である程度解けてしまう
  • TOEIC回答テクニックでスコアアップ可能
  • 基本的な語彙力を強化すればすぐにスコアアップ可能

まず、TOEICの文法問題集と語彙力を強化するだけで、100程度スコアアップはすぐに達成可能です。TOEICで出題される文法知識は、中学レベルです。基本的な文法知識なので習得が簡単です。すぐにTOEIC800程度なら達成できます。

加えて、TOEICリスニングセクションでの先読みなどの回答テクニックを活用すれば解ける問題も増えてきます。小手先の対策とテクニックでスコアアップできるので、学習を始めたばかりの頃は楽しく感じるはずです。

最後に、語彙力強化をすれば短期間でTOEICスコアを伸ばすことが可能なためです。

TOEICが伸びないのは語彙力が足りないから

TOEICスコア 語彙力目安
990~800 7,000~10,000単語
790~600 4,000~6,000単語
590~230 2,500単語以上
220~ 1,000単語程度

TOEICスコアは語彙力勝負なテストと行っても良いでしょう。Par5やPart6の問題では、知っていれば秒で回答、正解できる問題は多いです。

一方で、リスニングでは知らない単語が出てきた途端、話の内容がとんでしまい頭が真っ白になります。

リスニングは一回聞きそびれてしまうと、得点するのが困難です。「知っていれば回答できる」問題を取りこぼしてしまうと、TOEICが伸びない原因になります。

TOEIC600を取りたい場合は、2,500単語以上の語彙力は必要です。TOEIC700以上となると、4000単語以上が必要になってきます。

TOEIC900ともなれば、10,000単語が必要とも言われています。これは、「I」、「My」、「Me」、「Mine」といったような基本的な単語も含みます。

下記で紹介する単語帳の「新TOEICTEST出る単特急金のフレーズ」で対策すれば、すぐにTOEICスコアを伸ばすことができます。

TOEICリスニングセクションで得点できないため

TOEICが伸びない時、リスニングパートの3・4で得点がてきていないことが多いです。

実際に最近のTOEICはパート1・2の問題数が少なく代わりに、難易度が高くなっています。

以前は単純なやり取りの問題が多かったですが、最近のTOEICは一問一答のシンプルな問題が少なくなりました。

実際の会話により近い問題の内容になり、しっかり聞き取れないと答えることが難しくなりました。

加えて、高い集中力と問題文の速読力を必要とするパート3の問題数が多くなっています。

以前のTOEICのリスニングセクション 新形式TOEICのリスニングセクション
セクション 問題数 セクション 問題数
パート1 10 パート1 6
パート2 30 パート2 25
パート3 30 パート3 39
パート4 30 パート4 30

リスニングは、日本人学習者の中では最大の壁になります。

日本人英語学習がリスニングにつまづく理由は主に下記があげられます。

  • 周波数の違い
  • 発音の違い
  • 脱落音がおおい

まず、「周波数」とは1秒間に繰り返す波の数のことです。声が喉の振動で出す音の波の数になります。

  • 日本語:125~1,500Hz
  • 英語:750~5,000Hz(アメリカ英語) 、(イギリス英語2,000~12,000Hz)

日本語の最大周波数は1,500Hzに対して、英語は最大12,000を超える時があります。

これは日本人が普段の会話では耳にすることがない周波数レベルなので、脳が意味を認識せずにスルーしてしまいます。この状態が’「英語のリスニング聞こえない」という現象になります。

次に発音の違いと脱落音に関して分解すると、TOEICリスニングを聞き取れない原因は下記のように言いかえることが可能です。

  • 知らない音は知っている音に置き換わる
  • 音の変化に追いついていない
  • 単語の意味をそもそも知らない
  • 読むスピードが聞いて理解するスピードより遅い

詳細については下記の別記事で詳しく書いておりますので、よかったら参考にしてみてください。

英語が聞き取れない理由とは?【英検1級・TOEIC900の外資系勤務が解説】

TOEICが伸びないのは停滞期だから

人間には恒常性機能といって、現状維持機能が働いています。これは何か新しいことを覚えたり、変化を加えようとすると元の状態へと戻ろうとする機能のことです。

その点、TOEICが伸びない停滞期はダイエットに似ています。ダイエットも、順調に体重が落ちていたのにある日、全然体重が落ちない状態になります。

これも、体が新しい状態になれるまでに時間が必要なためです。英語もそれと同じように、慣れるまでに時間がかかります。

日本語しか触れていない状況から、いきなり英語を脳が受け付けていないような状況は脳が慣れるまでに時間がかかります。

英語は文法の規則にしがって、単語の意味が連続したものです。単体の単語の意味や文法がわからないと英語を見て、聞いても全くわかりません。

停滞期がある理由は、

  • 英語の文法
  • 単語の意味

を脳が認識していないことだと思っています。

ではどうしたら、TOEICの伸び悩みを根本的に克服できるのしょうか。

TOEICが伸びない時の対策【スコア別】

TOEICスコア別に伸びない時に、どんな対策が効果的かまとめてみました。

TOEIC400で伸びない時は語彙力強化

基本的な文法はある程度知っているレベルなので、語彙力を強化することでTOEICスコアアップが期待できます。

ポイントは、音と意味を一致させながら単語を覚えます。

後で正しい発音の仕方を学習する手間を考えると、できる限りリスニング音源があるTOEIC単語帳で語彙力強化のが効率的です。おすすめTOEIC単語帳は、下記でも紹介している「新TOEICTEST出る単特急金のフレーズ」です。

TOEIC600で伸びない時はリスニング対策

TOEIC600で伸び悩む人は、「リスニングセクションのパート3、パート4でコケてしまう」ことが多いです。

パート3、パート4には先読みテクニックなど回答方法を工夫すれば回答率が上がります。ただ、根本的なリスニング力が足りないため、TOEIC600で伸びない理由になります。

隙間時間を効果的に使って、できる限り下記で紹介するTOEICパート3・パート4対策におすすめの本「TOEIC L&R TEST パート3・4特急 実力養成ドリル」で学習するのをオススメします。

TOEIC600の難易度と評価とは?900超えの元転職エージェントが徹底解説

TOEIC700で伸びない時はリーディング対策

TOEIC700で伸び悩む人の特徴は、「試験時間内にリーディングを全問解答できない」点が多いです。

リーディングセクションのパート7の問題を可能な限り、多く解きまくります。パート7が終わらない方は、リーディングスピードが遅いため、パート5やパート6でも回答に時間がかかっています。

なので、パート7を時始めた時には、残り時間30分・40分程度しかなくて、最後まで解ききれないケースが多いです。

パート7の問題を解きまくれば、必ずリーディングスピードが上がります。TOEIC700の壁にぶち当たったら、とにかくパート7対策に全力を出してみてください。

結果として、上級者レベルに仲間入りできます。TOEICリーディングパート7対策は、「極めろ!リーディング解答力 TOEIC® L & R TEST PART 7」一択です。

問題数が圧倒的なので、極めろ!リーディング解答力 TOEIC® L & R TEST PART 7を3周もしていれば、TOEIC800台に届きます。

TOEIC750点はどれくらい難しい?元偏差値35が到達難易度をまとめてみた

TOEIC800で伸びない時は生活に英語を取り入れる

TOEIC800で伸び悩んでいる方は、上級者用の語彙力強化とパート7を正確に最後まで回答できる力を養うとスコアアップにつながります。

英語を高速に処理するためには、多読、音読、リスニングなどを通して、脳に英語の音と意味や規則を叩き込む期間が必要です。

英語が伸びるまでに、勉強を継続しないといけません。ただ、英単語を覚えるのとか、新しい文法を覚えるとか苦痛ですよね。

「あれ?こんなに勉強したのに、英語全然伸びていないじゃん」と思ったら、普段の勉強の量を少し減らして、英語で何か好きなことをするのをおすすめします。英語に触れる、慣れる時間を脳に与えてあげるためです。

例えば、私の場合は海外ドラマ(24とかプリズンブレイク)とかすべてのシリーズ見たりしました。1本、1時間30分くらいなので相当な時間を英語に使ったことになります。

勉強というよりは、単にドラマを見ている感覚です。そんなに苦痛でもなかったので、継続しました。

もちろん、まじめな勉強も量を少なくしたといっても一日30分とか1時間とかはしていました。停滞期に入ったら、とにかく海外ドラマを見まくったというのが英語脳を育てるのに効果があったと感じています。

今までは単語帳で英単語を覚えていたけど、なかなか英語も伸び悩んで勉強もつらくなってしまった。そういう時は、海外ドラマから好きなフレーズを盗んでみると楽しみながら英語学習ができますね。

あとは、洋楽を毎日聞いたり、TEDTALKやNHK海外ラジオを聴いたり、とにかく参考書以外で英語の勉強をしていました。

TOEIC800までなら簡単?900超えの元転職エージェントが徹底解説

TOEICを急激に伸ばすための勉強方法

TOEICや英語力自体の伸び悩んだ時、最も効果があった勉強方法は多読です。多読を通して、英語を黙読した時に英語の意味を理解する時間が短くなりました。

多読は、英語力を飛躍的にアップさせるきっかけになります。例えば、TOEIC640で伸び悩んでいた時に多読をした結果、TOEIC860・英検準1級に3ヶ月で取得できました。

多読をするときのポイントは、とにかく継続できる内容・量と学習方法にこだわることです。

継続した学習時間が多ければ、早く停滞期を抜け出せます。ですので、適度な量とレベルにあった洋書を継続的に多読します。

ダイエットに例えると、3キロのジョギングを毎日繰り返すことに似ています。人によるかと思いますが、3キロのゆっくりのジョギングは意外と簡単です。毎日続けてもそれほど苦痛に感じませんが、しっかり脂肪燃焼してくれます。

英語も比較的簡単な英語をとにかく毎日読む。その量が多ければ多いほど、英語脳が身につくスピードが速くなります。

ただ、多読といっても何を読んだらいいかわからないと思います。

英語多読完全ブックガイドという本は、様々な英語のブックガイドをしてくれるので、ここで紹介されている本を楽しみながら毎日読むことが最も効果的でした。

あと、読む、聞くが飽きたら、アウトプットをしてみるのもおススメです。

いまだと、英語アプリやオンライ英会話が充実しているので、隙間時間に英語のアウトプットをしてみるとか、英会話をするなど効果的に停滞期をぬけだすことができます。

本気でTOEIC900点台、またはTOEIC満点まで伸ばしたいという方は、業界初・オンライン特化型コーチ スタディサプリENGLISHがおすすめです。250点アップはじめ、続々とスコアアップ報告が届いており、皆さん結果を出しています。

オンライン英会話おすすめはどこ?【英検1級・TOEIC900の外資系が徹底解説】

TOEICが伸びない時におすすめな本

まずは、語彙力強化をすることですぐにTOEICスコアが上がりやすいので、下記の単語帳全て覚え切ることから始めてください。

下記でおすすめしているTOEIC対策におすすめ本には、持ち運びが簡単なコンパクトサイズなものをピックアップしています。

理由は、TOEICが伸びない停滞期を抜け出すためには、スキマ時間の活用が効果的だからです。スキマ時間に学習がしやすい書籍のほうが、継続的に勉強ができるのでおすすめです。

新TOEICTEST出る単特急金のフレーズ

真TOEICTEST出る単特急金のフレーズは、レベル毎に必要な単語が分けられています。600点レベルだと、助走の400語、730点レベルは加速の300語、860点レベルであれば飛躍の200語、990点レベルは頂点の100語と1000語を収録しています。

音声はダウンロードできるので、一個一個丁寧に音、意味を紐付けて記憶に定着させます。

TOEIC L&R TEST 出る単特急 金のセンテンス (TOEIC TEST 特急シリーズ)

「センテンス」でTOEIC頻出単語を覚えたい方におすすめなのが、新TOEICTEST出る単特急金のセンテンスです。

新TOEICTEST出る単特急金のセンテンスもTOEICスコア別に単語が分類されています。おすすめポイントは、TOEICでも出題されるような「英文」で語彙力強化ができる点です。

また、単語ごとに品詞(単語を形態と職能によって分類した種別。例、形容詞・助詞・接続詞など。)がまとめられているので、効率よく語彙力強化が可能です。

加えて、類義語(同じ意味合いの単語)も一緒に掲載されているので、語彙力を伸ばせます。

例えば、Essential(形容詞:極めて重要な)の名詞は、Essense(本質、最重要点)、副詞はEssentially、類義語は(Critical、Crucial, Vital, Pivotal)をまとめて覚えられます。

新TOEICTEST出る単特急金のフレーズを終えた方は、次に取り組む単語帳としておすすめです。

TOEIC L&R TEST パート1・2特急 難化対策ドリル

新形式のTOEICになってからのパート1、パート2を重点的に学習できる書籍です。

とくに、難化したパート2の問題への対策としては、おすすめです。

パート2は、TOEIC回答テクニックが大切になるパートです。具体的にどのように、問題へ取り組めばいいのかをガイドしてくれる良書です。

加えて、WhereやWho,Whenといったパート2で引っかかりやすい問題を取り上げているので、弱点対策が効率的にできます。

パート1は本試験で6問しか出題されませんが、この本で全問正解できる力をつけられます。

TOEIC L&R TEST パート3・4特急 実力養成ドリル

TOEIC L&R TEST パート3・4特急 実力養成ドリルは、パート3・4対策におすすめな本です。

当書籍は、3部構成されています。

  • パート3(20セット、60問)Conversation
  • パート4(20セット、60問)Short talk
  • 新形式問題(11セット、33問)

各セットで、リスニングスキルを向上させるために必要なトレーニングができます。

  • オーバーラッピング(英文をみて、音声にあわせて声に出してよむ)
  • シャドウィング(音声のあとに、真似して声に出してよむ)
  • コピーイング(英文を覚えて、よむ)

上記のトレーニングが、各セットごとにあるので、51セット分のスクリプトでリスニングトレーニングをします。

TOEIC L&R TEST パート3・4特急 実力養成ドリルを終えるころには、TOEICは確実に伸びています。

極めろ!リーディング解答力 TOEIC® L & R TEST PART 7

そうページ数が700ページもある、TOEICパート7対策本です。問題数が圧倒的に多いので、一冊をやり切ることができれば、TOEIC700前後の方でもTOEIC800を余裕で超える実力が必ずつく本です。

英日翻訳がついていますので、すぐに内容を日本語で確認しながら学習が可能です。

TOEIC公式問題集と合わせて学習をすることで、TOEIC900超えも可能です。

まとめ

  • 英語はダイエットと同じで停滞期がある。
  • 時間をかけて、脳が新しい言語に慣れるために好きなことを英語でする。
  • 一多読で停滞期を抜け出す。
  • 英語アプリ・オンライ英会話などを活用してアウトプットをする

英語は時間をしっかりかけて取り組めば、必ずできるようになります。効率的な勉強とは、語学を読む、聞く、話す、書くに分けて、それぞれ優先順位を立てて、集中して勉強することです。

ただ、結果がでなかった時などは、柔軟に好きなことを英語で聞いたり、書いたり、話したりするのがながーく英語を勉強していくために大切だと思います。

英語はしょせん言語です!軽い気持ちで継続していきましょう!

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