第二新卒転職の企業選び慎重に行いたいですよね。
今は、大企業でも安泰とは言えない時代になっているので、自分のキャリアは自分で決める必要性が高まっているのは事実。
でも、みんな知っている大企業以外の優良な企業の選び方ってよくわからない。そんな方に書いています。
私は、人材業界のキャリアエージェントから、外資系IT企業に転職した経験があり、
その際に、企業選びの一つの視点として企業評価(経済的な視点)を選び方の基準に入れていました。
・社内の人間関係
・仕事内容
・昇給のしやすさ
・有給休暇がとれやすいか
など様々な企業選びの基準があると思いますが、
今回は経済的な視点で、その企業が社会的にどれほどの価値が今あるかの視点で基本的な知識をまとめてみました。
ビジネスの構造自体もわかってくるので、独自の志望動機にも活かせる情報を見出す力がこの記事でつきます。
第二新卒転職の企業選びに使える企業評価とは
企業評価って、簡単に言えば「会社の値段」です。
それを評価する方法がいくつかあります。
- 純資産額法
- 純財産額法
- 収益還元価値法
- 株式市価法
- 折衷法
が基本的な方法になります。
純資産額法
個人的には、最もわかりやすいのが純資産額法です。

単純に、
企業評価額=総資産ー総負債
で出せます。財務諸表の貸借対照表をみればすぐにわかるのでおすすめ。
これで何がわかるのかといえば、どれだけ今までの営業で利益があったのかがわかります。
この額が大きいければ、特に繰越利益剰余金が大きければうまくいっている会社ということになります。
もっと慎重に、前年に対していくら増えているのか、減っているのかをみておくといいでしょう。
ビジネスが伸びているのか、下がっているのかがわかります。
その会社が第一希望であれば、どうして売上、利益構成をみます。
会社にとっての主力事業が何で、自分が配属される部署はどのような役割なのかが明確化しますのでお勧めです。
純財産額法
上の純資産額法と似ているのが、純財産額法です。
これは、単純に簿価を時価に直した金額で、同じ計算をするだけです。
企業評価額=総資産ー総負債
の計算を時価、要は、その時点の本来の価値で評価後の数字で計算するというものです。
時価評価替えはなかなか、できないことですので、転職先の会社選びのためでしたら、
使う必要はあんまないですね。
将来会社を買収するなんて方は、深く学ぶのもありかもしれません。
収益還元法
収益還元法はより、収益ベースで見たときに、どれくらいの価値があるのかを測れる評価方法です。
ここで何がみれるのかといえば、同じような種類の企業が平均利益をかくとくするのに、いったいいくらの自己資本が必要なのかを表すものです。
収益還元法には二つの方法があり、
1.自己資本利益率を用いる方法
2.総資本利益率を用いる方法
があります。
<自己資本利益率を用いる方法>
自己資本比率を基準に求める方法なのですが、要は株主の投資額(返さなくてもよいお金)でどれくらいの利益を平均してあげていますかというもので評価します。
企業評価額=(自己資本×自己資本利益率)÷資本還元率
※資本還元率とは、同じ業界の同じような会社で自己資本1円あたり、どれくらいの利益を上げているかをあらわすものです。
資本還元率=同種企業の平均利益/同種企業の平均自己資本
自己資本=純資産、株主からの投資額でいったいいくらの利益を平均して出しているのかというのが、資本還元率です。
<総資本利益率を用いる方法>
企業評価額=(総資本×総資本利益率)÷資本還元率
上の自己資本利益率と違うのは、青文字の自己資本か、総資本かの近いのみです。
ただ、細かな話をしてしまうと、
総資本額を計算するときは、貸倒引当金、減価償却累計額を控除するとか、受取手形は割引手形や裏書手形(譲渡した)のを控除するなど、
面倒くさいです。
で、計算結果で何がわかるかといえば、
どれくらいの効率のよい経営が行われているかがわかります。
平均的な、同じような企業の自己資本力で平均的な利益よりもちいさい金額かどうか。
もっというと、小さな自己資本であればより優秀ということです。
まとめると下記です。
収益還元価値>実際の自己資本→平均的な同種企業よりも優秀
収益還元価値<実際の自己資本→平均的な同種企業よりも劣る
株式市価法
株式市価法はシンプルに、1年など平均株価に発行済み株式総数をかけることででる価値です。
折衷法
折衷法は、あれこれある評価方法をいいところどりする方法です。
例えば、純資産額法と収益還元価値法の両方で評価した場合、間の価値にしましょうよということ。
企業評価額=純資産額法による企業評価額+収益還元価値法による企業評価額÷2
第二新卒転職の会社選びの際で企業評価方法を活用する方法
これからの転職活動は、サラリーマン思考でなくて投資家思考で企業を選んでいくのがいい。
というのが、持論です。
なぜか、伸びている企業、経済価値が高い企業にはそれなりの理由があって、高い価値をつけるノウハウがあるからです。
それは、効率的な営業方法かもしれないし、その企業にしかない技術力かもしれない。
どんな職種や業種でも必ず、価値が高い会社で働けば得られるものがあり、メリットがあります。
また、転職したあといきなり会社が倒産したなんてこともないように、どれくらいしっかり利益を出して、現金預金などの流動性資産を持っているのかを見ます。
ステップとしては
- まずは業界調べ
- 企業ビジネスの動向
- ホワイト企業かどうか
- 企業評価
- 得られるメリットをまとめる
- 長期的なキャリアの可能性と拡張性
でしょうか。
私が人材業界の経験を踏まえて、失敗しない転職エージェントをまとめてみましたので下記の記事も参考にしてみてください。
まとめ
ビジネスは極論数字です。
数字が上がったか、下がったか、高いか低いかで語られてしまうのがビジネスです。
転職活動の際に、面接で数字力をアピールすることで、
「あ、この若者は仕事ができそう」と思わせたら印象は抜群です。
こうした、企業会計チックな知識があるだけでも印象がずいぶん違うので、
今回の記事であげたものだけでも、活かしてみてください。
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