20代、30代の職種を変えたい方は、何を、どうしたらいいのか知りたい!という方に書いています。

一般的には、キャリアチェンジ転職は難易度が高いです。キャリアチェンジ転職とは、業界(広告からItへなど)と、職種(営業や経理、プログラマーなど)を変えて転職することです。

 

実際、リクルートやパーソルキャリアなどの転職エージェントに聞いても「あなたのスキルだと難しいでしょう」と言われます。

「え?じゃあキャリアチェンジ転職はあきらめるべき?」と考えがちですが、実体験上、「まったくあきらめる必要はありません」。

むしろ、この記事の書いてあるコツやポイントを押さえれば、キャリアチェンジ転職は不可能ではありません。

私は、営業(人材業界)からIt業界の経理財務に転職し、年収を100万円以上上げることができました。もともと、人材業界にいたので、どれだけキャリアチェンジ転職が難しいのかわかっています。だからこそ「成功したワケ」を紹介します。

職種を変えたいならキャリアチェンジ転職の特徴

キャリアチェンジ転職について

Q. 職種を変えたいときの、転職ってどれくらい難しいの?
A. 下記、通常の選考ステップの通過率が2倍上がるイメージです。書類選考通過率15%→一次面接20%→最終面接30%が通常の数値と想定しましょう。
参照:https://tenshoku.mynavi.jp/knowhow/naiteisha

各転職エージェントが保有するデータも、キャリアチェンジ転職を成功させる求職者は少ないのは確実でしょう。

実際の通過率について

Q. キャリアチェンジ転職の通過率は?
A. 内定率自体は10%と狭き門です。※実体験
[table id=30 /]
このように、書類応募から実際に内定もらうまでには6%と厳しいものでした。

また、そもそも

エージェントとしては、人材紹介料でなりたつビジネスですから、難易度が高いキャリアチェンジ転職をすすめるのは工数が多くなり、コスパが良くないのであまり勧めません。

そのため、基本的に複数の転職エージェントを活用して転職活動はします。

転職成功のためには、エージェントの効果的な活用方法と実際に自ら動いて希望の職種で内定をとるのが成功のカギです。

職種を変えるための必要なポイント

キャリアチェンジ転職で年収をあげようと思うと、それ相応の準備が必要です。

 

実際に、私が転職に至るまでに「ここがポイントだ」と思うところは4つです。

  • 徹底した業界研究
  • キャリアアドバイザーに相談
  • どこの企業でも使える応用可能スキルを把握
  • 将来のビジョン

徹底した業界研究

就職活動でもおなじみの、業界研究は徹底して行います。転職後の仕事イメージを具体的にするために行います。

もっと言えば、あなたが会社に入ってどこでどのように、何を活かして貢献できるのかを自分自身がイメージできるようにします。

例えば、It業界であれば、プロダクトは何か、シェアは何パーセントで、業界の位置づけとしてはどうなのか。直近の事業状況は好調かどうか(財務諸表)、新規ビジネスを展開しているか、「もしその会社に入って、どこの部署でどの部署と連携して何を誰に価値提供するのか」をしっかり言語化します。

就職活動のような「御社の○○に興味があり応募いたしました」とか、そんな浅はかなものではありません。

「自分がなぜその業界で」「選んだ会社で」「これまでの経験をどのようにいかして」「どのように貢献するのか」をしっかり理詰めします。

ここは慣れないと難しいので、転職エージェントに相談するほうが効率的です。

キャリアアドバイザーに相談

転職を成功させるために必ずキャリアアドバイザーに相談します。

転職は必ず客観的な視点で評価してもらうのは必須だからです。あなたが「よしこれならいける!」と思って準備した”職務経歴書”や”転職理由、”志望動機”は客観的に納得感があるとは限りません。

例えば、企業側が「新しいことは早くキャッチアップできる地頭がいいポテンシャルのある20代を採用したい」を回答として求めているのに、「私は地道にコツコツ粘り強いところを、今までの業務でも発揮してきました…」と回答しても、

「あれ、話がかみ合っていないな、」「ほかの候補者と話しをしてみよう」となってしまいます。企業側が求める人材像は転職エージェントなら把握しています。

そこで、自分が考えた「準備」と客観的な視点でレビューをしてもらうことで、転職を成功に導きます。

応用可能スキルを把握

キャリアチェンジ転職で重要なのは、どこの企業でも活かせるスキルです。

企業にうけがいい応用可能スキルは以下のようなものがあります。

  • 問題解決力
  • 構造把握能力
  • 語学力(英語、中国語など)
  • 分析力
  • 交渉力
  • 営業力
  • 調整力
  • 提案力(プレゼンテーションなど)
  • ITスキル(オフィスソフト、プログラミング)
  • 経理財務知識(簿記、Baticなど)

 

キャリアチェンジ転職の場合、まったく新しい領域での「実績」がないので、

アピールポイントを別軸で勝負する必要があります。

企業によっても、求めているスキルが異なります。

しっかりキャリアアドバイザーに相談して、「いったい採用企業は何を求めているのか」を徹底的に把握して、

そこに自分の応用可能なスキルを説明できるエピソードでアピールします。

将来のビジョン

最終面接の局面でよく聞かれる質問に「弊社に入って将来どうなりたいのか」を必ず聞かれます。

入社したからには、やめてほしくないし、長期的に会社に貢献できる人材を採用したいからです。

 

であれば、長期的なプランを具体的にしっかりしめすこと。そして、そのために今何をしているのか。今後、何をするつもりなのかを答えます。

将来のビジョンをしっかりいえると、「この人は目的意識をしっかり持っている人だ」と好印象間違いありません。

本気度を測られているとおもって、気合を入れて準備をします。

営業から経理に職種をかえて年収100万円以上あげた体験談

ここまでは、抽象的な話ばかりだったので、

ここからは、具体的にいつ何をどのように準備、行動してきてキャリアチェンジ転職、年収アップを達成したのか、実体験を紹介します。

キャリアチェンジ転職を成功させるまでのタイムライン

年収を上げやすい業界と職種は知っておく

実は、キャリアチェンジ転職でも年収は上げられます。

最低500万円~といった求人で内定を取ればOKだからです。

そうした求人がなくても、少なくとも現年収キープは可能です。(※20代であれば)

年収が下がることがあっても、最小限に抑えられます。うまく、これまでの業務経験と応用可能なスキルでカバーすれば「ポテンシャル」を評価してくれるからです。

 

そして、ポイントは「年収が高い業界」を選ぶこと。

具体的には、IT、金融、広告、不動産など。単価が大きいビジネスをしている企業の場合、少人数で大きな売上をたてます。

利益率が高く、そこで働いている従業員も収入が多い傾向です。

そして、どの分野で専門性を身に着けるのかを決めます。

それが、私の場合、転職活動の2か月くらい前から調べています。そして、約1か月でIt×会計×英語でキャリアチェンジ転職をしようと方針を決めます。

転職を成功させるためのコツは逆算思考

実際に転職活動を成功させるために、最も大切なのは逆算思考です。

特に二つの視点で逆算します。

  • 企業視点。
  • 転職エージェントの仕事フローから逆算すると効率的です。

 

<企業視点>:

採用背景をしっかり把握する。

どこの部署のどこのポストに募集が発生し、それはなぜか。

組織構成上、どのような人が向いているのか。

よくやり取りする部署はどこか(これまでの経験がどのように活かせるのか)

前に働いた人はどのような特徴があるのか(人間的、スキル面)

 

ここから、どんな人材が採用企業がもとめており、活躍できる要素は何かを把握して志望動機を作成する。

*注意*

※自分が言いたいこと、思いはこの際無視して、企業が求めるポイントに集中すること。

 

<転職エージェントの仕事から逆算>:

転職エージェントは忙しい、こちから自分に関する情報をまとめて、期限付きでスピーディーにレビューをお願いする。

ポイントは企業視点で、「何を企業は求めているか」をもとにレビューしてもらう。

どの業界、どの職種で応募するかまでクリアに情報提供して早くエージェントから情報をもらう。

転職エージェントは必ず推薦文を書くので、見せてもらう。

自分の強みと企業が求めるポイントがしっかりマッチしているのかはトリプルチェックする。

転職の成功を左右するのは、企業が求めるポイントと自分の経験や強みがマッチしているかだからです。

なので、上のタイムラインの4月25日のタイミングで、可能な限り多くの転職エージェントにレビューしてもらいましした。

面倒ですが、ここまで徹底的に客観視点でのレビューを繰り返し、「転職理由」と「志望理由」のテンプレ化します。

転職理由を徹底的に考えることが最優先

「なぜ転職するのか」は採用企業側が最も知りたいポイントです。

というのも、転職理由をきく採用企業側の意図はたくさんあります。

  • すぐにやめたりしないか
  • しっかり意思を持っているか
  • 仕事への意識を確認したいから
  • 人柄に問題なかったか確認したいから
  • 答え方で実力をみたいから
  • 転職に本気で向き合っているか確認したいから

 

といったように、様々な意図が隠れているため、企業によっては「転職理由」をきっかけに話を聞かないと判断をする会社もあります。

 

それもあり、転職理由は採用企業が最初にきく質問になる可能性が高いです。ここで論理的に、かつ、意思を強くもって情熱を示すことができれば成功です。

答え方で実力も見られていますから、キャリアアドバイザーとよく面接の練習をしましょう。自分でもイメージトレーニングで面接練習はしておくべきです。

いざとなった時に、すぐに答えることができ、「この人は頭の回転が速い」という印象を与えることができるからです。

例えば、「転職理由を教えてください」「え~転職理由は~理由から、~があり、~と思い」と長々話をしていたら。

「あ、この人人生を変えるかもしれない転職活動に本気で取り組めない人だ」

「仕事もしっかりこなしていけるか不安だな」という印象をもたれます。

本気度と実力を見せる場面であるということを意識します。

志望動機が最も考えるのに一番難しい。

転職活動をはじめてから、もっとも悩みぬいた点が志望動機です。

「どうして他社じゃなくて、うち?」が答えられない…と思う人も多いでしょう。

私もそうでしたが、あるポイントを理解してからサックとうまい志望動機をつくれるようになりました。

  • 企業のビジネスとの接点をとること。
  • 企業の社長などとの接点をとること
  • これまでの経験で接点を作ること

 

とにかく、接点を取ることを意識すれば志望動機に「軸」が生まれます。接点は、これまでの業務で直面した問題、場面でつくるのが効果的です。

例えば、私が営業から経理に転職した際のきっかけについて面接できかれたとき、軸として挙げたのが以下。

  • 「父の自営業での財務面での苦難」、
  • 「海外事業展開している企業の財務会計問題が深刻だと認識」
  • 「会計への興味関心があり勉強だけは継続」
  • 「営業経験での交渉力や調整力と会計知識を活かして、会計上の問題に取り組みスペシャリストになりたいという意思」

そして、志望動機は、「貴社は海外事業を展開しているグローバル企業や外資系企業への会計コンサルティングをメインに事業展開をしているため応募いたしました。貴社では、これまでの営業経験は顧客対応に、英語力は社内コミュニケーションの円滑化に、会計知識はこれからさらに高め、貴社ビジネスに貢献いたします。」

といった感じです。

複数の転職エージェントに相談

  • JACリクルートメント
  • リクルートキャリア
  • doda
  • マイナビ
  • Type
  • パソナキャリア
  • ネオキャリア
  • アデコ
  • ビズリーチ

を使ってキャリアチェンジ転職を成功させました。

<エージェント毎*応募数と通過率>

[table id=31 /]

この表でもわかるように、ビズリーチの書類通過率が高ったです。

そして、営業から経理にキャリアチェンジ転職をして、年収まで上げることができたのもビズリーチからの求人でした。

ビズリーチの口コミもいい点も悪い点も包み隠さずまとめています。

ビズリーチ転職の口コミとは?元バイリンガル転職エージェントが徹底解説

 

そして、いくつもある転職エージェントですが、選び方も非常に大切です。

とくに、担当アドバイザーとの連携がすごく大切です。

その辺の詳細も含めて、転職エージェントの選び方についてまとめています。

バンコク転職で絶対に失敗しない転職エージェントの選び方【完全・実体験ベース】

海外転職の意味合いが強いですが、本質的なポイントは同じです。

職務経歴書は徹底的に完璧にするべき

 

職務経歴書で転職の成否がはっきりわかれます。完璧に仕上げれば、あなたの評価があがり、内定はおろか年収まであげてくれる大切な要素です・

 

職務経歴書は自分を最初に売る商品と同じです。例えば、面接の後に手ごたえがよくても、後々ほかの候補者との比較で職務経歴書ベースで再品定めされます。

 

「あなたは企業に価値を与えられる人間か」

「ほかの候補者より能力があるのか」

を職務経歴書で再判断されてしまいかねます。

 

書類選考のみ職務経歴書を見るのではなく、

内定までの全ステップで職務経歴書は評価判断基準です。特に日本語と英語の職務経歴書の書き方をわけて、工夫をすることで書類選考通過率がまったく変わってきます。

面接対策こそキャリアチェンジ転職を成功させる秘訣?

面接の対策のコツは、結論から端的に言うこと。

そして、だれに面接してもらうか背景知識を勉強しておくことです。

 

結論からいうのは、面接の答え方としてはよく言われますよね。

Q(聞きたいことをに)A(答えをいう)をシンプルにすることです。

コツはとにかくシンプルにいうです。

ダラダラ話すことは、制限時間がある面接では御法度です。

 

「アピールしなきゃと思って、たくさん話過ぎる候補者がなかなか面接に通らず苦労しているところをたくさんみてきました」。

 

そういう人は情熱はあるのに、なかなか面接に通らない。

 

理由は簡単です。仕事ができない人だと見られてしまっているからです。

 

例えば、「上司が昨日の会議のサマリーを口頭でいいから状況報告してくれ」

というコミュニケーションがあるとします。

「え~とですね、○○部長が議題の○○について反対をしていて、理由は~」とダラダラ話すと、

 

「で、結局、何がポイントで何を報告したいの?」となります。

話のポイントがクリアではなく、結局何を伝えたいのかわからないまま、伝わらずに終わります。

上司としては、このコミュニケーションはストレスが溜まります。できれば、部下にはほしくはないでしょう。

 

実は、転職の面接では「長ーいコミュニケーション」を気づかないうちにしています。そして、第二ポイントの”誰に面接をしてもらうか”についてできる限り情報を把握しておきます。面接相手によって、伝えるべき内容が異なるからです。

 

言い換えると、面接官によって「聞きたいことが異なる」からです。一次面接は直属の上司である可能性が高く、その場合、仕事スキルをアピールします。

最終面接では、長期的なプランや人間性をアピールします。面接のフェーズによって「何が聞かれるのか」を想定しておくのがポイントです。

 

あと、ないがしろにしがちなのが面接官の情報です。

LinkedInで、できる限り面接官の情報を収集します。

Facebookなのでもいいのですが、プライベートな話ばかりが中心になるので、慎重に面接では言葉を選びます。

 

話しやすいことと、熱意をアピールするにはLinkedInで会社や仕事の情報をピックアップするのがおすすめです。

面接対策に関してもさらに詳細にまとめてみました。

第二新卒転職でも失敗しない面接対策まとめ【完全版】

職種を変えるメリットとデメリットとは

当たり前ですが、仕事で結果をだすためにはモチベーションが大切です。

自分が興味のあること、好きなことであれば時間を忘れて仕事に打ち込めますよね。

 

キャリアチェンジ転職の大きなメリットは、自分が興味ある仕事でモチベーション高く仕事をし、キャリアップを実現する点ですね。

そして、ゆくゆく自分の人材としての市場価値が高くなり、年収も上がる人が多いです。

 

例えば、私の知人になりますが、もともと小売店の営業だったのが、プログラミングスキルを身に着けてIt業界に転職しました。

最初は年収も高くはなかったそうですが、プログラミングが楽しくてのめり込んでいくうちに、どんどん成長していき、2年後には年収を100万円以上あげた人もいます。

 

本人いわく、「仕事が楽しくて、帰宅後でもプログラミングに触れていた」そうです。四六時中、仕事のことを考えているわけですから、スキルアップは必ずします。

20代は積極的にキャリアチェンジ転職はすべき理由

今の仕事に「退屈でやる気がおきない」、「将来なんのためになるのか不安」、「そもそも今の業界の将来性が不安」といった不安を感じている20代の方はキャリアチェンジ転職せチャレンジが吉です。

 

20代は専門性を身に着け、市場価値を最大化する時期のためです。20代の時に、どれだけ専門性を高めることができるかで、生涯年収がかわります。

特に、将来性のある分野、市場価値が高い分野へのキャリアチェンジ転職がおすすめです。

例えば、銀行で働いている人の場合、毎日お金の勘定や単調な受付など、今すぐにでもAIにとってかわられるような仕事をしているとします。不安といった方はIT業界でプログラミングを学ぶと、将来へのキャリアが劇的に変わってきます。

20代で成長産業での専門性を身に着けることで、会社に依存しない、スキルに頼った強気の転職ができ、高い収入を上げることができます。

どういう職種がいいのかわからない、「やりたいことがわからない」という方は、「やりたくない仕事や職種」から消去法で選ぶと、自分が好きな仕事に近づけます。

30代は慎重にキャリアチェンジ転職をすべき理由

キャリアチェンジ転職が20代のためのものだけかというと、そうでもありません。ただ、30代のキャリアチェンジ転職は慎重になるべきです。

キャリアチェンジ転職のデメリットが最も顕著になるためです。30代というと、会社員であれば年収の上り幅がはっきりしてくる時期です。

役職がつくなどし、仕事の求められるレベルが各段に上がります。

 

キャリアチェンジ転職とは、まったく経験がない分野での転職ですから、即戦力とはなりにくく、30代の人であれば年収が下がります。

家族をもつ年齢でもあるので、年収を下げてまで、果たしてキャリアチェンジ転職する価値があるのか慎重になるべきです。

ただ、30代であっても成長産業へのキャリアチェンジ転職はゆくゆくは収入アップにつながる可能性が高いので、積極的に挑戦するものありです。

その際でも、忘れてはならないのが「リスクマネジメント」です。

  • いくら年収が下がるとNGなのか
  • 本当にやりたい仕事なのか

といった点は、何度も自問しましょう。

まとめ

ここまで、キャリチェンジ転職の転職術を見てきました。

ポイントは逆算して準備することです。

 

その際に、企業視点、直属の上司の視点、転職エージェントの視点を考慮した動きをすることで、

可能な限り難しい、転職を成功に導くことができます。