日商簿記一級ってむずかしいと聞くけど、独学は可能なのか気になる…。

これから、簿記一級を勉強し合格したい方に参考にしていただきたいです。

さっそく結論をいうと、ぶっちゃけきついです…。

1年間簿記一級を独学し、試験を受験しました。しかし、勉強範囲が広いのと、応用問題への対応がかなりきつかったです。

今回は、独学が向いている人、向いていない人の特徴や条件、具体的にどの学習項目が独学にむかないのか、ではどのような勉強方法が効果的なのかについてまとめています。

<信頼性>

  • 簿記1級を独学とスクールを両方経験
  • 2019年11月に受験をし、一回目不合格*50点程度でした*
  • 営業から財務経理へ転職し、業務経験を積んでいる

簿記一級の難易度と独学に向いている人向かない人

簿記一級を独学する際に、効率的にできる人とそうでない人で分けられます。

まず簿記一級の難易度を合格率でみてみます。

下記の通り、10%前後と難関国家試験並みにむずかしい試験といえます。

もちろん、学習ボリュームも膨大で、簿記のことをしらない3級以下の方から勉強を開始する場合、1000時間以上必要といわれていますが、その7割が1級対策に必要な時間です。つまり、700時間は合格レベル到達までに必要なんです…。

出典:https://www.kentei.ne.jp/bookkeeping/candidate-data/data_class1

<独学でも効率的に学習できる人の特徴>

  • 会計事務所に勤めている人
  • 監査法人に勤めている人
  • 大学で会計学を学んだことがある方
  • 税理士事務所に勤めている人
  • 東証一部上場企業で経理財務を担当(特に連結会計)
  • 製造業で管理会計を担当している人

ですね。

まず、簿記一級合格レベルまで、要学習時間は約500時間程度だといわれています。

これは、問題をしっかりといて、アウトプットした時間で500時間です。

私の場合、テキストを読むだけは到底、合格レベルまでの理解はできず、とても合格はできませんでした。

 

普段の業務で、会計業務をしている方は、試験対策としてのアウトプット以外に、普段の業務で1日8時間以上のアウトプットができている点で、アドバンテージが大きいです。

むしろ、普段会計業務をしている方は、一級レベルを取得するほうが、自身の市場価値を最大限高めることできるでしょう。

<独学はキツイ人>

  • 営業職の方
  • プログラマーの方
  • サービス業の方

などです。

簿記一級を勉強したい方は、もともと会計学や経理をしている方以外にも、まったく簿記を業務に活用したことのない人も多いと思います。

ですが、興味があるのはいいことですが、簿記一級の独学にチャレンジするのは正直無謀です。というか、無謀でした。

私はもともと営業職でしたが、「簿記くらいは独学で十分」とおもい、1年間本気で独学しました。過去にも、英語を独学で習得した経験があり、自信があったのですが、その自信はへし折られました。

ぶっちゃけ、1年で300時間、テキストをみたり、聞いたり勉強してきたつもりでしたが、英語学習とはことなり、学習の質が重視されます。

上記の特徴をもった方は、学習の質(アウトプットの質)の確保が難しいですね。

簿記一級 独学が難しい学習項目とは?

これまで、簿記一級の独学を一年間経験して、この論点難しい…。独学はきついなと感じた項目をまとめました。

  • 連結会計(組織再編会計を絡めた)
  • 在外支店の本支店会計
  • 条件制約がある線形計画法(LP)での最適セールスミックス
  • 組別総合原価計算、標準原価計算の仕損と減損

連結会計(組織再編会計を絡めた)

資本連結は組織再編成会計や事業譲渡などから成果連結は税効果会計を適応したアップストリーム(子会社から親会社への取引)まで複雑な論点を含みます。

実体験では、テキストをみて理解はなんとなくできますが、実際応用力が養われないのが、独学の大きなデメリットです。

少しでも、効率的にこうした難関な論点理解や応用力を向上した方は Udemyを活用してみましょう。 

Udemyでは、連結会計のみを絞った解説動画などがあり、値段も書籍1冊程度なので、おすすめです。

 

へたな小難しい書籍を読むよりも学習しやく理解ができるので、ぜひ活用しましょう。

在外支店の本支店会計

為替換算と、内部取引の相殺消去など、勘定同士の処理が複雑になります。

複式簿記の性質上、相手勘定をおいかけて理解するいわゆるT勘定を理解する能力と、回答スピードが問われてくる部分のため、独学では一筋縄ではいきませんでした。

条件制約がある線形計画法(LP)での最適セールスミックス

数学的な知識を多少必要とする論点です。

連立方程式やMax関数を利用するので、前提知識がない方はけっこうてこずります。特に、テキストを読んでもわからない状況が続きます。

前提知識まで独学でカバーするとなると、それはもう大きな労力がかかるので、すごい非効率でした。

組別総合原価計算、標準原価計算の仕損と減損

仕損と減損処理を様々な論点をおりまぜて回答しなければならない問題は難易度は高いです。

ある程度パターン化ができる部分なのですが、独学だとそのことさえ気づくことができませんでした。

業務で原価計算をしていない方は、イメージつきにくい部分なので、独学では厳しいですね…。

簿記一級 独学よりも効率的な勉強方法

一年間独学で、簿記一級を学習して試験で惨敗したからこそ気付けた、効率的な学習方法をお伝えしたいです。

会計事務所、上場企業の経理財務に転職に挑戦してみる。

経験がものをいうのが会計実務の世界です。良質なアウトプット経験はなによりも学習効率がたかいので、業務で経験をえながら、学習するのがもっとも効率的です。

経験上、営業職から経理財務へキャリアチェンジ転職をし、実際に実務経験をしていますが、はやり経験による学習効率は机上での勉強より高いです。

営業から経理へのキャリアチェンジ転職を成功させた経験談については、下の記事でまとめてみました。

職種を変えたい方は必見!元バイリンガル転職エージェントが【徹底解説】

オンラインで資格取得の勉強をする

効率的に資格取得をしたい方にとって、オンラインスクールは活用必須です。

とくに、難関資格になればなおさらです。

簿記一級試験対策をするうえでは、やはり実績のあるスクールを選ぶのに越したことはありません。

Netschoolはすべてオンラインで分かりやすくリーズナブル!

数あるオンラインスクールの中で、個人的に相性がよくて、おすすめなのがネットスクールの簿記一級講座です。

試験対策のみならず、実際の実務にも活用できる知識や最新の国際会計のトレンドなどにも精通できるので、経理財務を現在担当されている、これからやりたい人にとってもおすすめです。

ネットスクールの受講者合格率は比較的高い

出典:https://www.net-school.co.jp/web-school/g_rate.html

受講料金

もしネットスクールの講座を受講する場合、標準コースをおすすめします。

料金のみ見れば、速習講座のほうが安い(税込み107,900円※教材込み)ですが、速習講座のカリキュラムがキツキツなので、結局再度受講することになる可能性が高いためです。ちなみに、再受講の場合は割引がてきようされ、税込み41,700円です。

出典:https://www.net-school.co.jp/web-school/nis/bk_1qh.html#price

分かりやすさ

実際に現在、私はネットスクールの簿記一級講座学習しています。

オンライン講義専用のアプリで受講していますが、自動キャプチャできたりと便利な機能もあります。

話の分かりやすさですが、商会の図解の解き方の図や工業簿記のわかりやすい例えによって、理解が深まるので、よかったですね。

ただ、実際、オンライン講義の画質が悪いので、細かな数字がよく見えなかったりします。そこが少しきになるところです。

指導実績で信頼バツグンなlec

ベーシックとアドバンスにわけて、講義が行われるので、基礎からしっかりみにつけて、応用力もそこから鍛えていくところにLecは強味があります。

ぶっちゃけ、一度1987年からの指導実績で信頼バツグンなlecを利用してみた経験からすると、かなり基礎的にな部分を嚙み砕いて説明してくれるので、理解促進に効果が高かったです。

学習サイトでの動画も細かなところまでクリアだったので、見えにくいといった問題はすくないのでおすすめです。

特典はおいしい

会社を辞め、離れ、自己研鑽・キャリアアップを図りたい方に受講料20%割引をしてくれるのは、これから会計の世界に挑戦したい方にとってはお得です。

正直、働きながら簿記一級取得はかなりしんどいです。

もし、本気で会計を勉強し、将来的には公認会計士や税理士の資格をとって、キャリアアップをはかりたい方にとってみれば、この際Lecで集中的に学習するのは効率的です。

受講料金

受講料金は簿記一級パーフェクト講座だと、121,500円です。(2020年7月5日時点)。私の予算も10万円前後で考えていたので、Lecは予算内でした。

Tacは合格者実績が多数で安心!

Tacは過去実績として、圧倒的です。特に最難関資格の一つの公認会計士では、過去13年程度で8617人も排出しています。

令和元(2019公認会計士試験は、願書提出者数が1万2,532人、短答式試験受験者数が1万563人で考えると、年間あたり約650人の程度の合格者を輩出していることになります。

とくに、初心者から公認会計士までステップアップした方の経験談をみると、手厚いサポートもうなづけます。

 

出典:https://www.tac-school.co.jp/tac/jisseki.html

その分、受講料金がほかのスクールよりも高いのは事実で、¥192,300(簿記一級本科生 Web講座)します。

実績がある分、結果を保証してくれる安心感から、値段も多少たかいですね。

簿記一級から、公認会計士になりたいかたは、受講者割引も適用されるので、Tacがいいと思います。特に学生さんは、Tacで一点集中で頑張ると結果がでやすいです。

資格の大原は会計系の内容につよい!

資格の大原は会計士試験に強いです。

大原といえば、短期間で効率よく試験に一発合格することに特化していますから、しっかりカリキュラムどおり理解して、実践していけば合格率は高いと思います。

ただ、具体的な合格率は提示していなかったですが、(149回60名、150回88名合計)と2回で148人

料金自体は165,000円でした。一発で合格するために、大原でみっちり勉強したい方はおすすめです。

会計士、税理士に一発で合格したいと考えている方は、簿記一級を土台にしていくのがおすすめです。

クレアール

公認会計士の非常識合格法という書籍でも有名なクレアールですが、

その合格法というのが簿記一級を80%の得点率でとっぱし計算力をまずはつけることです。

 

たしかし、700時間程度を要する簿記一級の試験に80%で通過できれば、それは相当な力がついている証拠です。

そこから、公認会計士の勉強は社会人で働きながら勉強してもいけると思います。

 

会計学、簿記計算の書籍が秀逸で、薄くて要点がまとめられているテキストをこなせば合格できるというほど、要点だけに特化したスクールといえます。

ほかのスクールとは明らかに違うのは、社会人で働きながら公認会計士へ合格をめざす人にターゲットをしぼっているところです。

あれもこれも勉強する時間がない、仕事をやめてまで試験に臨むのは正直不安、それでいれ受講料金も安い(2020年7月フルパック*98,600円)と最もリーズナブル。

働きながら学習している方は、一度試しに使ってみるのも手です。

簿記一級の独学ににおすすめ参考書と学習方法

下記に、これまで独学で使ってきた中で、もっともわかりやすかった書籍を紹介したいと思います。

正直、この分量を独学で学習するには、社会人ではキツイです。できる限り、オンラインスクールや資格スクールで効率的に学習しましょう。

ネットスクールの各種参考書

ネットスクールの簿記一級テキストには、基礎編、基礎編2、完成編とあります。それぞれに、問題集がありまして、わかりやすさで言ったらおすすめですので是非ためしてみてください。

商会と工原2つずつありますので、それだけでもあっとうされると思います…

<簿記一級商会基礎編1 テキスト>

<簿記一級商会基礎編1 問題集>

<簿記一級商会基礎編2 テキスト>

<簿記一級商会基礎編2 問題集>

<簿記一級商会完成編 テキスト>

<簿記一級商会完成編 問題集>

<簿記一級 工原 基礎編1 テクスト>

<簿記一級 工原 基礎編1 問題集>

<簿記一級 工原 基礎編2 テクスト>

<簿記一級 工原 基礎編2 問題集>

<簿記一級 工原 完成編 テクスト>

<簿記一級 工原 完成編 問題集>

連結会計の書籍

連結会計の深い理解がどうしても、簿記一級には必要です。

試験対策以上の理解を得るためにも、下記の書籍を読むのは独学者には必要ですね。

管理会計の書籍

業務的意思決定や設備投資意思決定など、管理会計は自分で考える要素がある問題ばかりです。

その際に、そもそも管理会計への理解をより深くすることが、応用問題への対応力を養ううえで大切に案ってきます。

まとめ

以上、見てきまいたが、やっぱり学習ボリュームが多すぎて、独学はきつそうだ…と感じた方は多いのではないでしょうか。

私自身、独学推奨派なのですが、簿記一級については、かなりキツイ道のりなので、社会人ならなおさら資格スクールを活用しましょう。